久々に、“あれを英語で?”のコーナーです。
赤ちゃんの“おしゃぶり”を英語で何と言うでしょうか?記事のタイトルに答えがもう出てしまっていますが、"pacifier"と言います。
こんな単語、英語圏で出産したとか赤ちゃんを育てたとかの経験がなければはそうそうお目にかかるものでもないかと思います。私も下記の記事(赤ちゃん育児中のご両親、出産を控えているご両親必読)で初めて目にして、なるほど!と思った次第です。
"pacify"(なだめる)という動詞に、接尾辞-erがついて、なだめる物、ということになりますが、なるほど意味的にごもっともではないでしょうか。
To protect a baby against future allergies, parents may want to consider sucking on their kid's pacifier.
New research finds kids whose parents "cleaned" their child's pacifier by sucking it were less likely to develop asthma, eczema and food allergies when compared to kids whose parents opted to avoid the not-so-pleasant-sounding cleaning method.
"We demonstrate that a common parental practice, sucking on the infant's pacifier before it is given back to the infant, is associated with protection against early eczema development and asthma symptoms," wrote the researchers, led by Dr. Bill Hesselmar, a pediatric allergist at the University of Gothenburg in Sweden.
(Ryan Jaslow. Parents may protect babies against future allergies by sucking on kids' pacifiers. CBS News. May 6, 2014.)
さて、引用した記事の内容は興味深いものがあります。“おしゃぶり”が赤ちゃんの成長過程でのアレルギー発現を抑制する、という研究成果が発表されたのです。
“おしゃぶり”を使うことのベネフィットということでしょうか?
私は記事のタイトル、"Parents may protect babies against future allergies by sucking on kids' pacifiers"、を少し読み誤っていたことが、記事本文を読んで分かったのですが、“おしゃぶり”を使えばアレルギー抑制になるのではなく、“おしゃぶり”を(両親が)口で掃除してあげた場合にアレルギー抑制効果が見られる(!?)、というものです。(つまり、記事タイトルの、"by sucking on kids' pacifiers"の主語は"parents"なのです。)
本当に?と聞き返したくなりますが、研究では“おしゃぶり”を熱湯消毒するグループと、両親が口で掃除してから与えた赤ちゃんのグループで比較したそうです。その結果ですが、一見あまり衛生的とは思えない“おしゃぶり”の掃除をしたグループの方が、喘息や湿疹の発症率が統計的有意に低かったということです。
このいささか疑問符が付きそうな研究成果ですが、
The study ties into the so-called "hygiene hypothesis," a theory which states early exposure to germs and bacteria may strengthen a child's immune system, thereby reducing allergies later in life.
(ibid.)
との解説を読み、多少の雑菌はむしろ必要(!?)とはまれに聞くところですが、なるほどなあと思いました。
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