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2013年6月4日火曜日

A&Eって何のこと? ― A&E

省略形というものは大体においてその展開形(省略されていないパターン)が初出時に示されるものですが、示されないものについてはその省略形が浸透していて、ほぼ常識になっている単語であるような場合です。

ですが、時折、なじみの薄い省略形が、そのまま使われているのに出くわすことがあります。おそらくその記事を読む読者層、国や地域の人には改めて説明の必要のないものなのでしょう。

今日出くわしたのは、"A&E"という見慣れない省略形です。


More than 300,000 patients had to wait for over four hours in A&E between January and March as Britain’s emergency health services continued to show the strain from ever-increasing demand.

Two new reports into A&E performance at the start of this year reveal that Trusts missed Government targets for the first time since June 2011 and that the knock-on effects of A&E overcrowding are being felt across the health service, with scheduled appointments being cancelled and cancer targets being missed.
(Charlie Cooper. A&E waiting times getting worse for patients with 300,000 clocking up over four hours between January and March. The Independent. June 4, 2013.)


引用は記事の冒頭部分からですが、記事のタイトルはともかくとして、本文においても、"A&E"は説明なしに使われています。

"patients"、"health services"などとありますから、病院の話であることは分かりますが、"A&E"が何の省略形なのか分かりません。

辞書を引きますが載っていませんので、ネットを頼ることになります。するとありました

NHSというのは、National Health Serviceの略で、イギリスの国営医療サービス事業のことを指します。イギリス国民に対して安定した医療サービスを提供することを目的に設立されたものです。

記事が英国のインディペンデント紙ということは、A&Eという省略形はイギリス国民にはほとんど常識なのでしょう。

A&Eとは、"accident & emergency"の略でした。NHSのページでは、"A&E departments"などと出てきますが、救命救急センターのようなものでしょうか。


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