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2013年6月21日金曜日

英・キャサリン妃の出産が秒読み ― easel

イギリスのウィリアムズ王子と結婚したKate Middletonさん(キャサリン妃)のおめでたの話題でここのところ持ちきりです。

将来国王に就くことになる第一子ですから騒がないわけがありません。報道の過熱ぶりから察するに出産は秒読み段階というところでしょうか。メディア・報道関係者は大変でしょう。

ところで、記者などの報道関係者は出産されたことをどうやって知るのでしょうか?


The birth of the Duke and Duchess of Cambridge's first child - a future heir to the throne - will be announced in exactly the same way as Prince William's to retain 'the theatre' of a genuine royal occasion.

As soon as the baby is born, a proclamation signed by doctors who delivered the boy or girl will be rushed from the ward and displayed at the gates of Buckingham Palace within minutes.

Like the late Princess Diana before her, Kate, 31, has chosen the Lindo Wing at St Mary’s where a natural birth, staying in a private suite, is likely to cost up to £10,000.
(Royal birth announcement will be taken by police escort to Buckingham Palace and displayed on an easel... the same way news of William's arrival was released. The Daily Mail. June 19, 2013.)


ちょっと驚きだったのですが、出産の公表はケンブリッジ宮殿前に設置されるイーゼル(easel)で告知されるのだそうです。無事の出産があってしばらくしてから記者会見でも開かれるのかと思ったら、産科の医師が赤ん坊を取り上げたらすぐに書類にサインをし、その書類は病院玄関で待機している運転手に渡され、警護の警官が先導する中、ロンドン市中を走り、それがバッキンガム宮殿まで届けられて公示されるという、何とも古風な、伝統に則った、格式を感じさせるやり方で伝令されるのだそうです。

ちなみに、ツイッターではお知らせすることはしない、ということを明言しているそうです。(格式を重んじてのことでしょうか。)

さて、今日の単語、"easel"は“ロバ”のことだということをご存知でしょうか?

語源を辿るとオランダ語の"ezel"(ロバの意)に由来します。ロバはじっとして動かないことから、(絵などを架ける)画架という意味で使われるようになったということです。

記事には、ウィリアムズ王子誕生の際のイーゼルの写真もありますが、もちろんそこら辺のどうでもいいようなイーゼルではなく、イギリス王室の威厳を感じさせるものです。

ちなみに分娩が深夜早朝の場合はどうなるのかについても説明があるのですが、その場合(午後10時から午前3時の間)はまず出産のプレスリリースが先になり、イーゼルでの告知は翌朝9時以降になるのだそうです。

無事の出産を祈りたくなりますね。


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