Google Glassに次ぐ、新しいウェアラブルコンピューティングデバイスの登場か、と最初は思いました。
ハンズフリーのヘッドセットは今時珍しいものではありませんが、手袋タイプのヘッドセット(!?)が話題です。もはやヘッドセットと呼ぶにはふさわしくなく、またハンズフリーでもありません。
親指部分のスピーカーで音声を聞き取り、小指部分に仕掛けられたマイクに向かって話すのですから・・・。
You can’t buy them just yet, but a UK design firm has built a pair of leather gloves that allows you to talk on the phone, listening to your thumb while you chat to your pinkie. Perfect for the English winter, or, as it’s panning out this year, the English summer.
The design firm, Designworks, was approached by the UK mobile phone carrier O2 to come up with nifty ways to re-use old phones, according to a BBC report.
What it came up with was a pair of gloves with a simple Bluetooth headset stitched into it. Charge the gloves with a regular USB cable, pair them to your phone, and they work just like any other Bluetooth headset.
The only difference is, you talk into your pinkie.
(John Davidson. Talk to the pinkie with this smart glove. Australian Financial Review. June 24, 2013.)
さて、引用記事では小指のことを、
pinkie
と表現しています。これは初めて見る単語でした。
小指のことは、"little finger"ということはご存知かと思います。"pinkie"を辞書で引くと確かに小指の意味があり、またMerriam Websterでも"little finger"と載っています。
ところで、色のピンク(pink)と関係があるのでしょうか?
語源欄を見ると、小指の意味の"pinkie"はオランダ語で小指を意味するpinkに由来するとあります。この"pink"はオランダ語であり、英語の"pink"ではないことに注意することがあります。そして一方、色のピンク(pink)については、語源不明(ランダムハウス英和)ともされているのです。
色々なソースをあたったところ、色のピンク(pink)もどうやらオランダ語のpinkに由来するようです。オランダ語のpinkには元々小さいという意味があり、小さな目(pinck oogen)、すなわち半分閉じたような目を表現するのにオランダ語のpinkが形容として用いられていることが確認されています。
花弁の様子がちょうど半分閉じた目のようであるとオランダ人は感じたのでしょうか、Dianthus(ナデシコやカーネーションなどのナデシコ科の花)のことが"pink"と称されるようになったと言われています。このナデシコ科のピンク色の花が、現代のピンク(色)の意味に発展したという説が有力のようです。(Online Etymology Dictionary、World Wide Words、他による。)
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