母乳の味がするロリポップ(キャンディー)が発売されるという記事を見つけ、興味深く読みました。
Breast-milk-flavored lollipops let adults recapture taste of youth
Lollyphile, a Texas-based candy company, has released a vegan lollipop that tastes like breast milk. Founder Jason Darling said he came up with the idea after he noticed that breast milk was turning his friends furious babies into a docile, contented ones.
Forgot the taste of mother’s milk?
Now curious adults can recapture their infancy thanks to breast-milk flavored lollipops from Lollyphile, an Austin, Texas-based candy company.
The pops were released Monday — and while kids may like them, they’re really aimed at an adult market.
(Victoria Taylor. Breast-milk-flavored lollipops let adults recapture taste of youth. New York Daily News. June 4, 2013.)
Lollyphile(ロリファイル、と発音するのだと思いますが)という商品名のこのキャンディー、成分として母乳が含まれるわけではありませんが、授乳期にある女性の母乳をサンプリングしてその味を忠実に再現したものだそうです。
今日の単語は、"youth"なのですが、なんでこんな基本的な単語をわざわざ?と思う向きもあるでしょう。
タイトルを見てみてください。
Breast-milk-flavored lollipops let adults recapture taste of youth
発売される母乳味のキャンディーは"taste of youth"を思い出させてくれる、とあります。
"youth"という単語から想起するのは、“若さ”ですが、だいたいどれくらいの年齢が前提でしょうか?私は、せいぜい10代の中盤から20代中盤というイメージがあります。皆さんも同じ?
そうすると、母乳味が"taste of youth"というのはちょっと変ですよね?
ここで辞書を引いてみると、Merriam Websterでは、
the time of life when one is young; especially : the period between childhood and maturity
という定義が最初に見えます。子供時代(childhood)から成年(maturity)ということですから、やはり母乳を飲んでいる赤ちゃんは想像しにくいと思われます。
もう1つの定義に、
the early period of existence, growth, or development
というものがあります。ランダムハウス英和で、
(時代などの)初期、発育期
とあるのに相当すると思われます。
記事タイトルの"youth"は恐らくこの意味で使われているのでしょう。しかし、この用法は人間の発達段階における初期、発育期を言うのに用いるというよりは、時代や制度、体制などの初期、揺籃期を言うのに使われるように思われます。
記事の著者が"taste of youth"という表現を用いたのは何か意図があってのことなのか興味深く思われますが、ある意味私の勉強不足かもしれません。
いずれにしても、"youth"の意味するところを再確認させてもらうきっかけになりました。
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