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2013年10月18日金曜日

米議会で突然“キレた”速記官 ― lose it

昨日に引き続き、アメリカ議会で与野党対立から懸念されていた債務不履行が土壇場で回避されたニュースからの引用です。

日本の国会中継でも見ることができますが、速記官という役割の人が議事を記録します。その速記官の女性が、政府債務の上限を引き上げる法案の採決が始まろうとするときに、突然“キレた”のだそうです。


A stenographer for the House apparently lost it Wednesday night as lawmakers passed a government funding and debt limit deal, Roll Call reports. The stenographer began shouting about God and the Freemasons as the vote took place.

(中略)

Lawmakers watched silently as the scene unfolded before them. After the stenographer was removed from the chamber, House members turned to each other.

U.S. Rep. Joaquin Castro, D-Texas, said the woman had a crazed look on her face, according to the Associated Press.
(Melanie Eversley. House stenographer loses it during shutdown vote. USA Today. October 18, 2013.)


“キレた”と書きましたが、記事では


lose it (lost it)


という表現が使われています。

辞書を引くと、"lose it"がアメリカの俗語として載っていると思います。“腹を立てる”という意味がランダムハウス英和に載っていましたが、ここではやはり“キレる”という日本語がぴったりくるような気がします。

American Heritage Dictionaryの定義、


To become deranged or mentally disturbed.


がこれに当たると思います。

他紙の報道に拠りますと、速記官の女性は与野党対立がクローズアップされ、行政サービスの停止が始まった頃から眠れない日々が続いたようで、そのような状況が影響したのではないかということです。


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