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2013年10月24日木曜日

ペット用ジャーキーで健康被害続出 ― jerky

アメリカでジャーキー(jerky)を食べた犬や猫が腎機能障害を起こしたり、死亡する例が急増しているそうです。

問題のジャーキーは中国産、ビーフジャーキーもあれば、鶏肉や鴨肉のものなど、様々なブランドの商品だそうですが、米当局である食品医薬品局(FDA)が調査に乗り出したようです。改めて“メイド・イン・チャイナ”に恐怖を覚えずにいられません。


The Food and Drug Administration is investigating the deaths of almost 600 dogs that ate jerky treats made in China. The F.D.A. said it had received reports of illnesses in 3,600 dogs and 10 cats in the United States since 2007, and that 580 dogs had died from the treats, which were sold under a variety of brand names.
(Answers Sought in Deaths of Dogs That Ate Treats. The New York Times. October 23, 2013.)


さて、今日取り上げる単語は”jerky”です。

日本語でも(ビーフ)ジャーキーなどと呼ばれて酒のつまみにもなっています。ふと、思ったのですが、なぜジャーキーと言うのでしょうか?

語源を紐解くと、古代インカ帝国のケチュア語(Quechua)である、cha’rkiに遡ります。"cha’rki"とは乾燥肉のことを指すそうです。

この"cha’rki"がスペイン語などを経て、charquiというスペルで英語に入ってきましたが、最終的に、より英語らしいスペルの"jerky"に落ち着いたもののようです。

ところで、この"jerky"に関連して、"jerk"という単語を連想しますが、強く引っ張る、ぐいと引っ張る、という意味の動詞"jerk"はこの"jerky"とは関係がなく、別語源です。

一方、"jerky"からの逆成で、


(牛肉などを)細く切り日光で乾燥して保存する(ランダムハウス英和辞書)
to preserve (meat) in long sun-dried slices (Merriam Webster Dictionary)


という意味の動詞”jerk”が生じたそうですが、この単語の初出については1707年とされているのに対し、(”jerk”の元となった)”jerky”の初出は1850年とされており、順序が逆のように見えるのは私だけでしょうか?


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