週末に川沿いの土手でかなりの数のカラスが集まっているところに出くわしました。ほかの鳥と比べて、カラスは一羽でも沢山いるのを見ても、あまり気持ちの良いものではありません。
全体が黒いというのもありますが、ゴミを漁ったり、食べ物や作物を荒らされたりと、被害にあった人からすると敵でさえあります。
一方で、多くの方はカラスというのは実は賢い生き物だということをご存知でしょう。
最近の研究でも、7歳くらいの人間の知能を持っているという報告があるそうです。
In Native American legends and in fairy tales, crows are often depicted as sly and crafty birds. And a new study published in the open-access journal PLOS One from the University of Auckland shows that these old legends and fairy tales contain an amazing truth, because according to researchers, crows are as good at reasoning as human seven-year-olds.
(Delila James. Crows can reason as well as a seven-year-old, researchers say. Science Recorder. March 29, 2014.)
記事によると、カラスの賢さを描いたイソップ童話があるそうです。(私は知りませんでした。)
Now, researchers are demonstrating just how smart these birds are. Inspired by Aesop's fable "The Crow and the Pitcher," researchers tested the ingenuity of New Caledonian crows.
That ancient fable, whose origins are lost in the mists of time, is about a thirsty crow who encounters a pitcher with water at the bottom, too far down for the crow to reach with his beak. After failing to push the pitcher over, the bird starts dropping pebbles one by one into the pitcher until the water was displaced and rose to the top of the pitcher. The moral: that ingenuity will serve you better than brute strength.
(ibid.)
あるところに喉が渇いたカラスがいましたとさ・・・、と始まる寓話です。甕の底に少しだけ残った水を飲もうとしてもくちばしが届きません。賢いカラスは、小石をついばんできては甕に落とし、石の容積で水かさを増すことによって水を飲むことが出来ました、というお話です。たしかに賢いです。
ところで今日の単語なのですが、"moral"という単語です。
この寓話の"moral"は、創意工夫は力ずくに勝る、ということだとあります。
"moral"は日本語でも“モラル”とよく言いますが、モラルがあるとか、モラルが無い、といったように、“モラル”は名詞として使われる傾向にあります。ここでのモラルとは、倫理観、道徳観、善悪の判断、といった意味ですが、英語の"moral"は形容詞として、“道徳的な”、“倫理上の”といった意味がありますが、名詞としてはちょっと違っていて、ここでは、教訓、つまり"lesson"くらいの意味で使われています。
倫理観というようなコンテクストでは、"moral"よりも"ethics"という表現の方が使われることが多いかもしれません。
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