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2014年3月10日月曜日

rubber-stamp

北朝鮮の金正恩代表が100%の信任を受けて最高指導者に選出されたというニュースです。

言うまでもなく独裁国家です。今日の朝刊でも読みましたが、選挙というのは名ばかりで実際には対立候補もおらず、信任・不信任を記すだけの投票用紙なのだそうですが、不信任の場合に記入する斜線はすぐにそれと分かってしまうらしく、不信任票を投じたことが分かってしまうのを恐れて誰もそうしないそうです。


North Korean leader Kim Jong-un has been elected to the country's rubber-stamp parliament with a unanimous vote from his district, state media say.

Mr Kim's 100% approval from his Mount Paektu constituency reflects the "absolute support" of people in the country, KCNA news agency says.

The elections for the Supreme People's Assembly on Sunday had just one name on the ballot for each district.
(North Korea’s Kim Jong-un 'unanimous poll win.' BBC News. March 10, 2014.)


"rubber-stamp parliament"というユニークな表現に目が留まりました。

"rubber-stamp"というのはゴム印のことです。"シャチハタ"とも言いますね。荷物の受け取りや簡単な確認印として使われる“認印”としての役割ですが、“実印”に比べて気軽に使うものであることから、概して“いい加減(な)”という含みがあります。

ここでいう形容詞としての"rubber-stamp"も同様で、十分な検討を経ないで認可する、承認する、という意味で用いられます。

もう1つ別の用法を見てみましょう。


Groutlage called Thomas a rubber stamp for the Bush administration, and criticized Thomas for never serving as a Senate committee chairman.
(Houston Chronicle. 2006.)


ここでは"(a) rubber stamp"が名詞として使われています。Merriam Webster Dictionaryの定義によりますと、


a person who echoes or imitates others


とあり、これがぴったりくるように思われます。日本語では、人の意見の受け売りをする人、というのがぴったりです。


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