"forensic"という単語をご存知かと思います。最もよく知られているのは、
forensic medicine 法医学
という単語ではないかと思います。殺人事件や不審死、凶悪犯罪などの捜査に出てくるDNA鑑定や司法解剖、といったイメージがありますが、まさにこれらの医学的応用のことを指すのが法医学です。
ところで、この"forensic"という修飾語を最近ではかなり多く見かけるようになったと思っているのは私だけではないのではないかと思います。
つい先日ですが、forensic computing(またcomputer forensics)という表現を目にしました。また、それらを専門にする企業があるようです。どうやらコンピュータ(PCなど)から犯罪の手がかりや痕跡となる証拠(多くは証拠隠滅されているようなケース)を復元するといったことを指しているようです。
また、forensic psychologyなる表現もあるようです。こちらも、犯罪捜査において心理学(psychology)の手法を用いるということのようです。
このように、"forensic~"という表現を色々と目にしていて、一体"forensic"とは何ぞや?という疑問がわいてきました。
"forensic"という形容詞は、
法廷の、法廷で用いる;公式討論に用いる;弁論の
という意味で、語源はラテン語のforens(公共広場)に由来します。"forum"(フォーラム)と同じで、これは市場、広場、つまり古代ローマにおいて裁判や集会の場のことでした。
要は"forensic"とは、裁判で争うことを前提にしたものである、ということです。
2014年4月30日水曜日
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