昨日ですが、グーグルニュースで記事を斜め読みしていたら、アメリカ・シンシナチの動物園でゴリラが射殺された事件に関する記事が目に留まりました。見物していた4歳の子供がゴリラ舎のある堀に落ちてしまい、ゴリラに殺されてしまう危険性があったことから、動物園側が(恐らくとっさの判断により)銃で射殺し、子供を救ったというものです。
その記事を読んだ時の第一印象としては、殺さなくてはならなかったのか、ほかの方法はなかったのか、ゴリラが可哀想・・・、といったものでした。
そして今日、またニュース記事を読んでいると、やはり射殺劇には賛否両論あるらしく、動物愛護団体などが批難しているという記事が目に付きました。
It seemed like quick thinking when the Cincinnati Zoo shot to death a gorilla that was manhandling a small boy who had fallen into its enclosure on Saturday afternoon.
But soon supporters of animal rights were organizing a vigil outside the zoo in remembrance of the gorilla, named Harambe, a male weighing more than 420 pounds. Online petitions circulated blaming the mother of the child for negligence. By Monday the chorus of outrage had reached such an intense pitch that the zoo held a news conference to defend itself.
Speaking to reporters, Thane Maynard, the zoo’s director, forcefully rejected the second-guessing of what he called “Monday morning quarterbacks” over the decision to kill the gorilla, one of an endangered species, instead of using a tranquilizer dart.
(Mike McPhate. Zoo’s Killing of Gorilla Holding a Boy Prompts Outrage. New York Times. May 30, 2016.)
今日取り上げる表現は、
Monday morning quarterback
なのですが、以前にsecond-guessという表現を取り上げたのを覚えておられるでしょうか?
意味は一緒で、「下衆の後知恵」というような意味であり、起きてしまったことに対して後から色々と批判する人のことを言います。
Merriam-Webster Dictionaryの語源解説には、
from a fan's usually critical rehashing of the weekend football game strategy
とあります。アメリカ人はアメリカンフットボールの試合観戦が大好きです。土日は昼間のテレビ観戦がホームパーティーとセットになっていますが、試合結果に一喜一憂するのは日本で野球好きのお父さんなどと共通するものがあるのかもしれません。
明けて月曜日、週末の試合内容に対して色々と論評する、そのことを"Monday morning quarterback"と言うのだそうです。
アメフトにおける"quarterback"の役割は試合運びや攻撃の指図をすることだそうですが、このことからアメフトに限らず、比喩的に「指示者、リーダー」、さらには「評論家」という、やや批判的な意味合いで使われるようになったようです。
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