最近30日間のアクセス数トップ3記事

2016年12月12日月曜日

衝突必至 ー collision course

アメリカ大統領選にロシアが影響関与したという陰謀論が俄かに報じられる事態になっています。どうやらトランプ氏に有利になるように策略を巡らせたという見方のようです。アメリカのCIAが捜査する事態になっている模様です。

一方、トランプ氏はCIAの捜査に対して否定的な見方をしており、トランプ対CIAの構図がまたもや浮上してきました。


The simmering distrust between Donald Trump and U.S. intelligence agencies escalated into open antagonism Saturday after the president-elect mocked a CIA report that Russian operatives had intervened in the U.S. presidential election to help him win.

The growing tensions set up a potential showdown between Trump and the nation’s top intelligence officials during what some of those officials describe as the most complex threat environment in decades.
(Trump, CIA on collision course over Russia’s role in U.S. election. The Washington Post. December 10, 2016.)


記事の見出しに着目したいと思いますが、


Trump, CIA on collision course over Russia’s role in U.S. election


という見出しの、


collision course


という表現が気になりました。

初めて見る表現ですが、ちゃんと辞書にエントリがあって、


衝突針路


という日本語が載っています。この日本語もいまいちよく分かりませんが、そのままだと衝突が避けられない、という意味であると想像がつきます。

American Heritage Dictionaryの定義を確認したところ、


A course, as of moving objects or opposing philosophies, that will end in a collision or conflict if left unchanged


とありましたので、想像したのと合っています。双方が主張を変えない限り、衝突することが明らかである、ということですね。私は、衝突必至、と訳しました。

ところで、ある時点において観測される状況がそのまま続いた場合に予測される結果が明らかな場合に、“〜コース”という表現を日本語でもしますね。

例えば、“徹夜コース”という場合、この状況だと徹夜になってしまうこと必至、というようなコンテクストで用いられることが多々あります。

ちょっと学生言葉、若い人の使う表現というきらいがありますが、二次会突入コース、とか、 多分枚挙に暇はないのですが、今回取り上げた"collision course"と同じ雰囲気があって面白いと思いました。


0 件のコメント:

コメントを投稿