アップルが中国で展開しているApp StoreでVPN関連アプリを全て削除したことが話題になっています。
Yesterday Apple removed all major VPN apps from its App Store in the country. These VPNs aided internet users there to get around the government’s vast system of censorship and access uncensored sources of media. But by doing so, Apple has clearly decided to put its business before the interests of the population, opposition leaders and activists.
(Mike Butcher. Apple’s capitulation to China’s VPN crack-down will return to haunt it at home. TechCrunch. July 30, 2017.)
何が問題かというと、中国ではインターネットに対する検閲が行われており、報道や表現の自由が制限されていますが、VPNアプリは検閲をすり抜けるのに必須だったところ、使えなくなってしまっては人々が入手できる情報は全て共産党の検閲を通ったものだけになってしまうという訳です。
記事のタイトルに、
Apple's capitulation
とありますが、この"capitulation"とは「(全面)降伏」という意味です。
つまりアップルは中国共産党の圧力に屈してしまった、ということなんですが、"capitulation"が降伏の意味というのはどう考えたらよいでしょう?
ラテン語の素養がある方ならばすぐお分かりかと思いますが、caputというラテン語は「頭」を意味しています。
これは後、"chapter"という単語にもなっていますが、要点をまとめた項目、という意味でもあります。そしてこのような項目は契約書のような文書で用いられることから、条件を取り決めた文書を作成するという意味合いで、capitulareというラテン語が生まれました。
これが降伏の条件を定めた文書という意味にもなり、"capitulation"は降伏を意味するように成ったようです。
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