仕事柄、契約書を扱うことが多いのですが、契約書というものは基本的に信頼できないかもしれない相手と取引することに伴うリスクをあらかじめ想定するというような性質があるものですから、内容には非常に神経を使います。
不用意な言葉を使ってしまうと法廷闘争の元となりかねません。
英文の契約書ではコンマ(,)のあるなしで条文の解釈が全く違ったものになるという話を聞いたことがあります。
こういった、細部への注意が要求されるような場合に使われるフレーズとして、
dot the i’s and cross the t’s
というものがあります。
定義はこうです。
If someone dots the i’s and cross the t’s, they add the final minor details to a piece of work, plan, or arrangement.
(Collins Cobuild Dictionary of Idioms)
アルファベットのIの小文字(i)は点(ドット)で、Tの小文字(t)はクロスする、ということですが、以前に取り上げた、”mind your p’s and q’s”に似た表現です。
“pとq”については礼儀を大切に、ということでしたが、“iとt”については細部への気配り、ということになりましょうか。
上記に引用した辞書では下記のような用例が紹介されています。
Unless all the i’s are dotted and the t’s are crossed, a contract is not likely to be enforced.
(Collins Cobuild Dictionary of Idioms)
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