飛行機のフライトアテンダントという職業は実のところ肉体労働者だ、というコメントを聞いたことがあります。
女性が憧れる職業のひとつであり、また望んだところで誰しもが就くことのできる職業ではありません。容姿端麗さという、努力だけでは如何ともしがたい、もって生まれたものも影響します。世間的にも評判の高い職業という見方からは逆説的でさえありますが、真実はそうなのだと思います。
そのフライトアテンダントが最も忌み嫌う乗客の行動とは何でしょうか?
WORKING as a flight attendant is not nearly as glamorous as people think.
Flight attendants are at the beck and call of rude passengers, they clean up the rubbish we dump in the aisles, they have to deal with the messes we leave in the bathrooms and they are forced to bear witness to the disgusting things we do during our flights.
And there’s one gross thing passengers do all the time that flight attendants particularly hate.
Annette Long, a flight attendant with 13 years of airline experience, spoke to Business Insider about her biggest pet peeve in the sky.
“We’ve seen people clipping toe nails,” she said.
“It’s very gross and you can’t make them stop. And it’s not an infrequent thing, believe it or not.”
(Gross thing passengers do that flight attendants hate the most. News.com.au. October 2, 2017.)
答えは、客室での「爪切り」、でした。
酔っ払いの対応が一番大変ではないかと想像しましたが、意外にもこんなことがフライトアテンダントの不興を買っているようです。
さて、
pet peeve
というのは、苛立たせるものや原因、人をイライラさせる状況、という意味です。
"pet"も"peeve"もどちらも不機嫌、という意味なんですが、"peeve"は"peevish"という形容詞からの逆成で生まれた単語です。
不機嫌を意味する"pet"は、愛玩動物のペットとは異なる"pet"なんですが、不機嫌という意味が生まれた背景は不詳とされています。
両方とも同じような意味なのであれば、"pet"、もしくは"peeve"どちらかだけでいいようなものですが、元々"peeve"だけが使われていたところ、"pet peeve"と言われるようになったのは20世紀に入ってからのようです。
ところで、実はここでの"pet"は、お気に入りの、という意味になり、愛玩動物のペットと同じ単語ということです。
苛立ちの元が「お気に入り」というのは全くもって形容矛盾なのですが・・・。
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