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2019年6月26日水曜日

否定形による強意表現(3) ― jot

今週は、"not a xxx of~"のパターンで使われることの多い、"xxx"に入る単語、便宜上、否定形で用いられる強意表現ということで特集しています。

3日目の今日は、


jot


という単語なんですが、これは昨日取り上げた"iota"と実は同じ単語の別の顔、といったところです。

語源欄を見ていただければ大抵の辞書に解説があるかと思いますが、"jot"もギリシャ語iotaに由来しているのです。

"jot"も、ごく少ない量、わずかな量の意味がありますので、"not a jot of~"のパターンで用いられます。


The sun creases around his eyes had deepened, additional touches of aging, though he seemed to have lost not a jot of his vitality.
(Anne MCCaffrey. All the Weyrs of Pern. 1991.)


"jot"には文字の点、「ポチ」という意味があり、敢えて言うならば"iota"よりも小さいかもしれません。

また、"not a xxx of ~"のパターンで使われるほか、副詞的にも用いられます。


And that's because it's not just the president and the congress, Americans don't care a jot about foreign policy.
(CBS, 2015)


ちなみに、また古典語の話になりますが、ラテン語においてはアルファベットのiとjの区別がありません。


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