今日の単語は"pine"です。
といっても、パイナップル(pineapple)の「パイン」ではありません。
Millennials pine for lunch breaks
Can you miss something that was never yours in the first place? This isn’t the opening to my terrible romance novel; it’s a question related to lunch breaks. A new survey commissioned by napkin company Tork found Millennials feel much less comfortable than other generations in taking lunch breaks, but that Millennials also yearn for them more than other generations. Just how badly do they want lunch breaks? 16% of Millennials would take a 10% pay cut so they could take a lunch break every day, which is double the percentage of Gen X workers.
As a Millennial myself, I’ve never worked in an office where I took regular lunch breaks. They weren’t ever prohibited, but when you see that the corporate culture involves everyone eating burritos hunched over keyboards, well, it’s bold to be the person who leaves to eat sushi for an hour every day.
(Kate Bernot. Millennials pine for lunch breaks. TheTakeout.com. June 5, 2019.)
引用した記事のタイトルで使われている"pine"は"pine for~"となっていますが、動詞です。
果物のパイナップル、あるいは松の"pine"とは全く別の単語で、切望する、という意味です。
全く別の単語、と書きましたが、語源を見てみましょう。
今日取り上げる動詞の"pine"は、ラテン語で罰を意味するpoenaから来ています。"punish"や"penalty"といったよくご存知の単語もこのラテン語から来ています。
ゲルマン語系に入ってくる過程において、罰という意味から、その罰がもたらす苦痛という意味、さらに、苦しめる、という意味に変容してきたようです。
苦しくなるほどに焦がれる、求める、という意味です。
さて、単語をネタとした話はここまでなのですが、記事の内容は興味深いものがあります。
ミレニアル世代と呼ばれる若い人たちの間には、職場で昼食休憩を取らない傾向があるそうです。ランチは取るのですが、食べながら仕事をしているというのが実態だそうで、その背景には昼食休憩をまるまる1時間も取ることで周りから怠け者と見られる恐怖感があるといいます。
日本と欧米の労働環境や就業規則、文化に違いがあることは分かっていますが、日本人の中には昼食休憩をまるまる1時間取ることの罪悪感はないのではないでしょうか。
昼食休憩は休憩時間であり、本来は労働してはならないという考え方であると理解しています。
この記事を読んで思い出したのが、喫煙者が離席することについての議論です。1日5分~10分を離席して喫煙する人たちは、非喫煙者よりも多くの「休憩時間」を享受している、という見方がありますね。
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