"private"(プライベート)の名詞形、ではありません(笑)
"private"と似てはいますが、"privation"で、不足、欠乏、またその状態を意味します。
似てはいますが・・・、と書きましたが、といってじゃあまったく違う単語かというとそうでもないようです。語源が同じです。
deprive、private、privation・・・、これら3つの語は、American Heritage Dictionaryによれば、語源を同じくするようです。
共通部分となる、"priv-"は、"privus"(single、alone)という意味の語に通ずるということです。
"deprive"の場合、"privus"は、"privare"という動詞形に、"de-"は強調のための接頭辞で、”奪う、剥奪する”といった意味になります。
"privation"は、"privare"の過去分詞形"privatus"から、"depriveされた状態”、つまり”欠乏している状態”を指すようになったと思われます。
最後に、"private"ですが、やはり、"privus"(single、alone)から来ており、つまりは”隔離された状態”、”周囲から隔絶された状態”(周囲との接触を"deprive"されている)
というところから、発展したようです。
プライバシーは権利ですが、語源的には、受身的なところが興味深いです。
例によって、使用例を下記引用します。
Research shows that most children who haven't learned to read properly by third grade, usually age 9, are likely to be poor readers their whole lives. With that failure often comes a lifetime of disappointment and privation - and burdens for society. # National Institutes of Health researchers now consider reading problems a major public health threat.
(Johnny can read if he has the right instruction. Denver Post. 1998.)
2009年7月7日火曜日
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