FEATURE-Petri dish to dinner plate, in-vitro meat coming soon
というものです。
オランダ、マーストリヒト大学のMark Post教授らによる研究成果ですが、いわゆる“人工肉”がついにお目見えするという話です。
“Petri dish”(ペトリ皿)なんて、中学時代(?)の理科の実験室に戻ったような気分ですが、人工培養した肉が食卓に載るのもそう遠くない!?いえいえ、記事を読んでいただくとそんなにたやすい話でないことが分かります。
LONDON, Nov 11 (Reuters) - Scientists are cooking up new ways of satisfying the world's ever-growing hunger for meat.
"Cultured meat" -- burgers or sausages grown in laboratory Petri dishes rather than made from slaughtered livestock -- could be the answer that feeds the world, saves the environment and spares the lives of millions of animals, they say.
Granted, it may take a while to catch on. And it won't be cheap.
(Kate Kelland. FEATURE-Petri dish to dinner plate, in-vitro meat coming soon. Reuters. November 11, 2011.)
引用にありますように、人工肉の普及によって何百万頭という家畜を殺さずに済みますし、餌代や飼育の手間など、その他にも色々とメリットがあるようです(エコにも良いということなのですが、それは記事の中で・・・)が、それはそうとして(granted)、普及するのにはもう少しかかりそうですよ(it may take a while to catch on)、というのが最後の段落にあります。続く記事を読んでいただければと思いますが、人工肉のハンバーガーを提供しようと思ったら25万ユーロ(およそ345,000米ドル)にもなるのだそうです。とてつもない値段です。
さて、ここで使われている動詞句、"catch on"ですが、
定着する、流行する、理解する、会得する
などの色々な意味があるのですが、ここでは“定着する”、もしくは辞書には載っていませんが、“普及する”という訳語が適当でしょう。"catch on"の用例をコーパスなどで見ますと、“流行する”、“受ける”、といった意味での用例が多いようなのですが、ここではファッションやトレンドといった話ではありませんので、“流行する”、“受ける”は当たらないと思われます。
なお、人工肉の話題に戻ると、件の教授によれば、試験管培養による人工肉を使った世界で初めてのハンバーガーは来年の8月か9月頃にはお目見えするそうですが、味は保証の限りではない("a long way from a mouth-watering meal")ということです。
私はやっぱり和牛がいいなあ・・・。“ステーキを売るな。シズルを売れ!”(Don't sell the steak―sell the sizzle! -- Elmer Wheeler)という言葉を何故か思い出しました。
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