スターバックスのコーヒーは日本では大変人気がありますが、最近でもそうなのでしょうか?田舎の女子高生が地元にスターバックスの店舗がないので、出店を求める嘆願書をスターバックスに送ったという話を聞いたことがあります。最近では似たようなブランドが乱立している感もありますが・・・。
ちなみにアメリカでは1971年にシアトルで1号店がオープンしたのが最初ということですから、歴史のあるコーヒーチェーンです。(下記引用したUSA Today紙の記事にスターバックス40年の歴史の写真集があり、興味深いです。)
さて、そのスターバックスがアメリカでちょっとした騒ぎになっています。まずは記事を。
Starbucks de-bugs its menu offerings That's the latest score, as Starbucks has made an unusually rapid reversal in how it colors its Strawberry Frappuccinos -- and some of its other foods and drinks. Just weeks after the world's largest coffee chain took serious PR heat from vegan groups and public relations gurus for switching to commonly-used cochineal beetles to color its Strawberry Frappuccinos, the company's U.S. president, Cliff Burrows, now says that bugs are coming out and tomato-based extract is coming in.
(Bruce Horovitz. Starbucks de-bugs its menu offerings. USA Today. April 19, 2012.)
まず記事タイトル(ヘッドライン)に注目です。"de-bug"という単語が目に留まります。IT関係の人間には、プログラムのエラー(バグ)を取り除くことを意味する”デバッグ”がすぐ頭に思い浮かびますが、ここではコンピュータの話ではありません。
記事を読んでいただくと分かりますが、まさしく虫(bug)を除去する(de-)、という意味で使われているのです。 問題は、スターバックスがストロベリーフラペチーノ等の商品に使っていた着色料にありました。実はストロベリーの赤色を出すために使われているのはカイガラムシと呼ばれる昆虫を乾燥処理するなどして得られるコチニール色素(cochineal)と呼ばれるものだそうで、これにベジタリアン(菜食主義者)など、食に敏感な消費者が反発しました。
同社は今後コチニール色素の使用をやめ、代わりにトマトから得られるエキスを利用することをすぐに決定し発表したそうですが、さすがに食べ物に昆虫由来の材料が混じっていると思うといい気分はしないものです。
しかしながら、私もこの記事をきっかけに色々と調べたのですが、コチニール色素というものは色々な食品で使われているそうです。決して認められていない着色料ではありませんが、体に好いものという訳でもなさそうで、表示義務があります。
日本のスターバックスでも使われているのかどうかについては情報がありませんでした。カロリー表示はあるのですが・・・。
興味深いのは、"debug"という表現なのですが、”害虫駆除”の意味で用いられるこの表現をヘッドラインに使っているのは厭味たっぷり、というところでしょうか。
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