今年はオリンピック・イヤーです。五輪の種目の中で何に一番関心があるかは人それぞれだと思いますが、個人的にはマラソンに興味があります。少し前から気晴らしに始めたジョギングが昂じて最近はハーフマラソンやフルマラソンに参加するようになったこともあり、五輪選考レースの行方などはここ数カ月非常に興味深いものがありました。また、猫ひろしさんがどうなるのか(ここ数日では、どうやら出場自体の雲行きが怪しいようですが)もちょっと関心があります。
ということで、今週はマラソンで使われる単語、表現を取り上げたいと思います。
つい昨日はフランス、パリでパリマラソン(Paris Marathon)が開催されました。
PARIS (AP) — Kenya's Stanley Biwott and Ethiopia's Beyene Tirfi won the Paris marathon in record times on Sunday.
Biwott won in 2 hours, 5 minutes, 11 seconds, according to provisional times from the race organizer, beating the old mark of 2:05.47 set by Kenyan Vincent Kipruto in 2009.
Tirfi, who was third in 2010, dominated the women's race in 2:21.40 to surpass Ethiopian Astede Bayisa's mark of 2:22.02 from two years ago.
Biwott pulled ahead after about 18 miles, and he comfortably finished ahead of Ethiopians Raji Assefa, who had a new personal best of 2:06.23 and Sisay Jisa (2:06.26).
(Biwott, Tirifi win Paris marathon with new records. Seattlepi.com. April 15, 2012.)
"pull"という動詞は非常に多くの意味がありますが、"pull ahead"という表現はレースでよく使われるのを見ます。国際大会などでは実況中継のテキスト版をネットで見ることが出来ますが、非常によく使われる表現です。
"pull away"は、人や車が素早く手前に出ることを指していますが、実況中継的な表現としては、”(集団、あるいは並走している状態から)飛び出した”という日本語がぴったりではないかと思います。
似たような表現ですが、"pull away"が用いられることもあります。
In the Rotterdam Marathon, Yemane Adhane of Ethiopia pulled away from his countryman Getu Feleke in the final mile to win the men’s race by two seconds in 2 hours 4 minutes 48 seconds. Tiki Gelana of Ethiopia won the women’s race in a record 2:18:58, the fastest time of the year.
(Marathon Course Records Tumble. The New York Times. April 16, 2012.)
"pull ahead"、"pull away"、どちらの表現も相手よりも前に出るという点では同じ意味かと思いますが、"pull away"の方は、相手を振り払って逃げ切る感じが、引用した記事のコンテクストからも強く感じられます。
マラソンは人生の縮図とも言われます。今週のテーマ、マラソンの表現にご期待下さい。
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