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2012年9月17日月曜日

カナダのすし店名騒動 ― flip the bird

敬老の日の三連休いかがお過ごしでしょうか?

昨日、日曜日のことですが、昼時にYahoo! Japanのニュースヘッドラインを見ていたら、カナダのすし店が店名変更に迫られた、という興味深い記事がありました。

現地カナダでどのように報道されているのか気になったので、Google Newsのサイトで、問題となった店名"Fukyu"をキーワードに検索すると、何と英文記事はもとより、フランス語、イタリア語、ロシア語、その他の言語に至るまで、各国の記事になっていたので驚きました。それほど話題性のあるニュースなのでしょうか?あるいは、問題となる“F-word”は、もはや英語のみならず各国語に浸透しているとでもいうことなのでしょうか?

さて、いくつかの英文記事のうち、Tronto Sunの記事を引用します。


MONTREAL - A Quebec Superior Court flipped the bird to sushi restaurant Fukyu.

The name "Fukyu" might be a Japanese word for a form of martial arts, but a judge ruled in August that it was "clearly inappropriate" in the Montreal context.

Sushi bar owner John De Melo, 28, told QMI Agency he wanted to name his Montreal resto something "catchy and Japanese. We didn't think it would be inappropriate."

So the sign outside his restaurant read "Fukyu" since last February. By July, De Melo's landlord began receiving complaints from other tenants.
(Sushi shop sign too offensive for neighbourhood. The Tronto Sun. September 15, 2012.)


冒頭、"flip the bird"という表現が出てきますが、どういう意味でしょうか?

"flip the bird"というのは、人を嘲ったり、批難する時、ブーイングの際に、中指を立てる、あの仕草のことを指しています。

American Heritage Dictionaryでは、


An obscene gesture of anger, defiance, or derision made by pointing or jabbing the middle finger upward.


と定義されています。

まさに、"F--- you!"、という場合に同時に示されるゼスチュアであり、問題となった店名“Fukyu"にあてつけたようです。

店主は武道の型である”普及”という日本語を意図したそうですが、その発音がいわゆる“F-word”と似ているために、同店が入居する他のテナントや近隣の店舗などから抗議を受け、家主から訴えられたということです。

Montreal Gazzett紙の記事によれば、下品な店名が不動産価値を下げるというのが訴えの主な内容だということで、同店は結局店名変更を余儀なくされ、"Kabuki Bar a Sushi"に落ち着いたそうです。


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