唐突ですが、"loo"という単語をご存知でしょうか?(発音は、カタカナの“ルー”に近いものです。)
今朝通勤途上で、とあるメーリングリストのダイジェストを読んでいて出会った単語なのですが、ケータイにインストールされているジーニアスモバイル英和にエントリがなく、変わったスペルの単語だなあなどと思いながら、オフィスに向かいました。
で、今度はランダムハウス英和辞書をチェックしたのですが、"loo"とはトイレのことでした。
ランダムハウスでは”語源不明”とされていますが、諸説あるそうです。
1つは、フランス語で場所(place)を意味する、"le lieu"に由来するというもの。
もう1つが面白いのですが、イギリス人が窓からバケツの水を捨てる時に、
Gardy loo!
と(恐らく下を歩く歩行者に向けて)警告を発するそうなのですが、それに由来するというもの。
"gardyloo"という間投詞(interjection)もエントリがあって、こちらは“そら水だ!”という和訳になっています。この単語もフランス語に由来するらしく、"Gardez l'eau!"(水に注意せよ!)という意味であり、他の辞書では、"loo"を、フランス語で水を意味する"l'eau"に由来するとしているものもあります。
かなり変わった単語だと思いますが、よく使われる単語のようで、用例は枚挙にいとまがありません。
Patients didn't have loo paper and soap
The Seshego Hospital near Polokwane is in hot water for not providing patients with toilet paper and soap.
The shocking – and unhygienic – practice was discovered by the MEC for social development, Norman Mabasa, during an unannounced visit to the hospital last Thursday.
(Patients didn't have loo paper and soap. The New Age. September 24, 2012.)
記事の見出しに"loo"が使われていますが、本文中では"toilet"です。他の使用例もざっと見た程度ですが、見出しに使うのに重宝されるスペルが短い単語の類かもしれません。
もう1つ、こんな面白い記事も見つけました。
LOO Connect, a new part of the Restroom Association of Singapore's toilet.org.sg website, lets the public pinpoint and comment on commodes and see those given three, four or five stars under the Happy Toilet Programme that has run since 2003.
(Website lifts the lid on Singapore's best and worst toilets. Reuters. September 19, 2012.)
シンガポールで公衆便所の快適さを評価するウェブサイトがオープンしたというものです。その名も、"LOO Connect"というものです。ウェブサイトを覗いてみると、LOOは、
Let's Observe Ourselves
の頭文字を取ったもののようですが、トイレを意味する"loo"という単語とかけたのでしょうか?
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