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2017年6月30日金曜日

blanket accusation

インターネットにおけるランサムウェア(ransomeware)の脅威が高まっています。

先日はWannaCryと呼ばれるランサムウェアが世界中で病院や企業などのシステムに感染し、病院では手術が行えなくなるなど甚大な被害を及ぼしました。

今週は新たなランサムウェアがウクライナで発生し、これまた全世界に拡がった模様です。


The primary target of a crippling computer virus that spread from Ukraine across the world this week is highly likely to have been that country's computer infrastructure, a top Ukrainian police official told Reuters on Thursday.

Cyber security firms are trying to piece together who was behind the computer worm, dubbed NotPetya by some experts, which has paralyzed thousands of machines worldwide, shutting down ports, factories and offices as it spread through internal organizational networks to an estimated 60 countries.

Ukrainian politicians were quick on Tuesday to blame Russia, but a Kremlin spokesman dismissed "unfounded blanket accusations." Kiev has accused Moscow of two previous cyber strikes on the Ukrainian power grid and other attacks since Russia annexed Crimea in 2014.
(Police Suggest Petya Ransomware Attack Was a Distraction. Fortune. June 30, 2017.)


さて、WannaCryのときはその出所が北朝鮮ではないかと言われたものですが、今回のランサムウェアはロシアが疑われているようです。

この疑いに対し、クレムリン、つまりロシア当局ですが、以下のようなコメントをしているのですが、


unfounded blanket accusations


この"blanket accusations"という表現が目に留まりました。

"blanket"という単語については当ブログでも何度か取り上げたことがありましたが、ここではどのように訳したものでしょうか。

"blanket offer"といった表現における"blanket"は、「包括的な」という意味合いでした。つまり、「なんでもかんでもひっくるめて」という意味合いです。

ここでは、"unfounded"(根拠のない)という形容にヒントがありそうです。何か悪いことが起きると(特に根拠なく)その黒幕にロシアを名指しする、というような風潮がある、と主張したいのでしょう。

ところで、"blanket accusation(s)"という表現に似た表現として、"blanket statement"という表現はよく使われるらしいということが分かりました。

"blanket statement"というのは、例えば、


American people are over-weight.(アメリカ人はみんなデブ!)


というステートメントのように、個々の違いを無視して、十把ひとからげに括ってしまうような表現を指します。


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