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2017年6月22日木曜日

"geek"について、その2 ― geek

"geek"という単語を以前一度取り上げたのですが、今日改めて取り上げてみようと思います。この時は、「愛好家、マニア」という意味で取り上げました。

きっかけは以下の記事です。


Men who delay starting a family are more likely to have "geekier" sons, a study suggests.

They were brighter, more focused and less bothered about fitting in - according to the "Geek Index" devised by King's College London.

The mother's age had no impact, and daughters seemed to be immune.

One scientist said a trend for delayed parenthood might mean we were heading towards a "society of geniuses" able to solve the world's problems.

The findings are rare good news in the science of delayed fatherhood.

Repeated studies have shown that older sperm is more prone to genetic errors and children are more likely to develop autism and schizophrenia.
(James Gallagher. Older fathers have 'geekier sons.' BBC News. June 20, 2017.)


記事のタイトル(Older fathers have 'geekier sons')から、「高齢の父親からはより"geek"な子供が産まれる」、と解釈できます。

はてさて、"geek"はどのような意味だったかと思い、改めて辞書を引くと、


見世物師、変人、奇人、不愉快な人


と、褒め言葉ではありません。

ところが、記事を読んでいただくと分かるように、"geek"はここではむしろ良い方に扱われています。

従来の研究では、高齢になってからの子作りでは遺伝子異常などが起きる確立が高まり、自閉症などを患う子供が産まれるリスクがありましたが、今回の研究では高齢になって子供を授かることの良い面が見られた、というのですから。

記事を読み込んでいきますと"geek"とは、ある意味常人離れしたような知能や感覚を持つ人を指して言う表現であると解釈できます。

日本語では「奇人」という表現にその片鱗を見ることができますが、まさに奇人と天才は紙一重、といったところでしょうか。


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