今日の朝刊の社説でミャンマーのロヒンギャ問題を取り上げていました。
少し前から新聞の国際面でたびたび目にしてきた「ロヒンギャ問題」ですが、内容を十分に理解できていませんでした。
ご存知の方には釈迦に説法となりますが、ロヒンギャは仏教徒が大勢を占めるミャンマーにおいて、イスラム教を信仰する少数民族でいわばマイノリティです。上述した社説によりますと、そのロヒンギャの武装勢力が警官隊に攻撃をしかけたことをきっかけに、迫害が始まったといいます。
ミャンマーは元軍事政権でしたが、このような迫害行為は軍事政権の復活へと時計を巻き戻す契機となる危険性をはらんでいるといいます。
そのミャンマーにローマ法王が初の訪問をすることになっているようです。
Pope Francis walks religious, diplomatic tightrope in Myanmar
(CNN) — Pope Francis left Rome on Sunday night and will become the first pope to visit Myanmar when he arrives Monday.
The world's most high-profile Christian is about to take center stage in a staunchly Buddhist country accused of horrifying acts of brutality against its Rohingya Muslim minority.
The Pope has previously decried violence against the Rohingya, calling them his persecuted "brothers and sisters."
Experts warn that this trip will require balancing a uniquely complicated set of humanitarian, diplomatic and religious questions. Even his own cardinal has advised the Pope to steer clear of the word Rohingya for fear of stalling his message of reconciliation before it has even begun.
(Ben Westcott. Pope Francis walks religious, diplomatic tightrope in Myanmar. CNN. November 27, 2017.)
ローマ法王がロヒンギャ問題に触れるのか触れないのか、が注目されています。
引用した記事のタイトルで、
Pope Francis walks religious, diplomatic tightrope in Myanmar
とありますが、"tightrope"は綱渡り用の縄のことで、"walk (on) a tightrope"は文字通り、綱渡りをする、という意味です。
このコンテクストにおいて、ローマ法王が文字通り綱渡りをする、ということはないことは明らかで、意味合いとしては「危ない橋を渡る」ということになります。
日本語でも、政権は綱渡りの運営だ、などと新聞が論評することがありますのでそれと同じですね。
2017年11月27日月曜日
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