記事の引用から読んでみてください。
Amazon may have a run for its money with big-box retail chains Walmart and Target, investor and author Kevin O'Leary told CNBC.
"If you look at behemoth big boxes that are going to survive the next decade against Amazon, I would put Walmart in that basket, along with Target," O'Leary said Tuesday on "Closing Bell." "Because if you look at what they’re doing and the kind of people they’re hiring on their teams and the efforts and the logistics they’re putting in place, they look like survivors to me."
His comments come on the heels of Walmart's announcement Tuesday that its subsidiary Jet.com will open a fulfillment center in the Bronx, as Walmart tests same-day grocery delivery in New York.
(Kellie Ell. Walmart and Target will 'survive' against Amazon, says O'Leary. CNBC. July 10, 2018.)
アマゾンは皆さんお馴染みのネットショッピングの雄です。ウォルマートも日本でも知られています。Targetというのは日本では聞きませんが、こちらもアメリカでは有名なスーパーマーケットチェーンです。
アマゾンのようなネットショッピングが台頭してきて、ウォルマートやTargetのようなリアル店舗を展開する小売業は守勢に立たされている、というのもよく聞く話しです。
ところで、引用した記事の冒頭で、
Amazon may have a run for its money with big-box retail chains Walmart and Target
とある部分をどのように訳したものでしょうか?
まず、”a run for one’s money”を辞書で引くと、
互角の競争、接戦
金を使った(骨を折った)だけの見返り
という意味があることが分かります。
2つの意味は全く違います。記事の内容からは恐らく1番目の意味、つまり、接戦の意味であろうと推測されます。
少し逸れますが、コーパスで検索してみると、この成句が使われるのはもっぱら2番目の意味が多いように思われます。
また”a run for one’s money”というフレーズからも、2番目の意味合いはしっくりくるのですが、何故「接戦」、や「互角の競争」の意味になるのか、今ひとつピンと来ないというのが正直なところです。
いくつかの辞書を当たってみました。その中で、オックスフォード現代英英辞典(第4版)では、
challenging competition or opposition
という定義をしており、また、
They may win the game, but we’ll give them a good run for their money.
という例文を載せており、これは比較的すんなり頭に入ってきます。
この定義と例文を読んだ上で改めて冒頭に引用した記事を読んでみると、アマゾンはウォルマートやTargetと接戦になるかも知れない、という訳がまず浮かびます。
もう少し突っ込んでみると、新しく台頭してきたアマゾンにとっても、既存チェーンのウォルマートの巻き返し戦略には「苦戦を強いられるかもしれない」、というような読み方もできると思いました。
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