歴史的な米朝首脳会談が開催されてからもうすぐ1か月が経とうとしています。
先週末は国務長官のポンペイオ氏の訪朝が報じられましたが、核廃絶に関しての具体的な進展はどうやらなかったらしく、週明けのメディア記事では長官が手ぶらで帰国したという記事などを目にします。
6月の首脳会談はライブ中継され、ほぼ政治ショー化していましたが、その後の進展は鈍く、またしても北朝鮮の罠にはまってしまったかとの悲観的観測が流れている状況です。
With last month's 'summit' in North Korea, all President Donald Trump accomplished was to raise a pipsqueak dictatorship to the presumptive equal of the United States, further diminishing our credibility on the world stage.
Rather than emerging with a detailed agreement for denuclearization on the Korean peninsula, the session with North Korean strongman Kim Jung Un merely produced a smaller, interim agreement and one, long photo-op of a press conference.
(Robert Beard. Trump's N.Korea gambit didn't pay off | Opinion. Pennlive.com. July 5, 2018.)
引用した記事も同様のトーンのものなのですが、冒頭出てくる、
a pipsqueak dictatorship
という部分に注目します。
"pipsqueak"という見慣れない表現が使われています。私は初めて見ましたが、これは、"pip"と"squeak"が結合したものです。
"pip"は鳥の雛がピーピー鳴くのを指し、"squeak"は甲高い音、金きり声、赤ん坊などがギャーギャー鳴く声、を指しています。
それで、"pipsqueak"はどういう意味かと言いますと、
つまらない奴、小物;ちび、成り上がり者
(ランダムハウス英和辞書)
とありました。
赤ちゃんの泣き声は個人的には微笑ましいものがありますが、器の小さい人間ほど、成り上がりものほど、声が大きいということなのでしょう。
キム・ファミリーの3代目とされるジョンウン氏ですが、トランプ大統領がツイッターで「チビでデブのロケットマン」と揶揄したことがありました。
3代目の成り上がり者というイメージを以て世界から見られていることからも、"pipsqueak"は痛烈な皮肉です。
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