人工知能(AI)が発達することにより、現在は人間が行なっているような作業がほとんど自動化され、近い将来には仕事が無くなってしまうのではないか、ということがよく言われます。
We all seem to be worried about the robots taking over these days — and they don’t need to take all the jobs to be horrendously disruptive. A situation where 30 to 40 per cent of the working age population was economically useless would be tough enough. They might be taxi drivers replaced by a self-driving car, hedge fund managers replaced by an algorithm, or financial journalists replaced by a chatbot on Instagram.
(中略)
Should everyone be given free money? Or should everyone receive the guarantee of a decently-paid job? Various non-profits, polemicists and even Silicon Valley types have thrown their weight behind the “free money” idea in the form of a universal basic income, while US senators including Bernie Sanders, Elizabeth Warren, Cory Booker and Kirsten Gillibrand have been pushing for trials of a jobs guarantee.
(Tim Harford. Would basic incomes or basic jobs be better when robots take over? Financial Times. June 29, 2018.)
単純作業、単純労働がなくなり、人間にしかできない、より付加価値の高い業務に従事できるようになる、というと聞こえは良いですが、AIに職を奪われてしまうのではないかという心配は絶えません。
職がなくなるということは食い扶持を欠くということですが、これに対して、働かなくても一定のお金を支給する”basic income”という考えと、やはりなにがしかの職に就くことを保証する”basic job”という考えとが専門家の間では議論されているらしいです。
さて、引用した記事の中で、
polemicist
という見慣れない単語が使われています。
辞書を引くと、「論客」、「論争者」などと載っていますが、語源を辿るとギリシャ語で戦争を意味するpolemosから来ていることが分かります。
同語源の単語に”polemology”(戦争学)というものがあります。
つまり、polemo-という語幹の根底には他者を攻撃する戦争の概念があり、形容詞”polemic”は対立する考え方を持つ相手に対して敵対的な批判を浴びせることをさします。
2018年7月23日月曜日
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