食事をする時間帯はやっぱり大事らしい、ということが最新の研究で示されたようです。
かいつまんで言うと、朝食を抜いたり、夜遅くに食事すると空腹感が増すことになり、ひいては肥満につながる可能性が高い、ということです。これに対し、決まった時間に食事をする人は空腹感が抑えられるので、カロリーオーバーにはなりにくい、ということなのです。
We all know that eating later in the day isn't good for our waistlines, but why? A new study weighed in on that question by comparing people who ate the same foods -- but at different times in the day.
"Does the time that we eat matter when everything else is kept consistent?" said first author Nina Vujović, a researcher in the division of sleep and circadian disorders at Boston's Brigham and Women's Hospital.
The answer was yes -- eating later in the day will double your odds of being hungrier, according to the study published Tuesday in the journal Cell Metabolism.
(Sandee LaMotte. When you eat may dictate how hungry you are, study says. CNN. October 5, 2022.)
研究では、全く同じ食事(3食)であるにも関わらず、3食の各タイミングが4時間ずつ遅く設定されたグループでは、空腹感が増すという結果が得られました。空腹感の指標となるホルモンであるグレリンの血中濃度の上昇が認められた他、脂肪の燃焼の度合いにも違いが認められたということです。
さて、記事の内容をおおまかに押さえた上で、タイトルに注目していただきたいのですが、
When you eat may dictate how hungry you are, study says
とあるところ、"dictate"という動詞の使い方を考察してみたいと思います。
"dictate"という動詞の意味を改めておさらいすることもないかと思いますが、命令する、指図する、といった意味をまず思い浮かべるかと思います。口述筆記させる(読み上げた内容を書き取らせる)という意味もありますね。
ここでは、AがBを"dictate"する、という構文になっています。命令する、指図する、でも理解できないことはありませんが、日本語にするにあたってはもう少し適した訳語をあてたいところです。
A、B、について考えてみると、Aは「いつ食事するか」であり、Bは「どれくらい空腹感があるか」、ということになります。
つまり、「いつ食事するか」によって、「どれくらい空腹感があるか」が決まる、と解釈できます。
"dictate"という動詞のこのような用法について、不思議と手元にある英和辞書には説明を見つけることができませんでした。
Merriam-Webster Dictionaryでは、命令(order)の意味合いの他、以下のような定義を挙げており、これが該当すると思われます。
to require or determine necessarily
以下のような例文が添えられており、
injuries dictated the choice of players
The weather will dictate how long we stay.
先程のAがBを"dictate"する、という構文として考えると、日本語としては、
AによってBが決まる、
BはA次第
といった訳出が自然です。
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