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2023年9月14日木曜日

no stranger to

先日アップルの新型アイフォーンであるiPhone 15が発表され話題になっています。

その一方で、旧バージョンであるiPhone 12について、機器が発生する電磁波が基準値を超えているとして、フランスの当局が販売停止命令を出したそうです。


Apple's launch party for its latest iPhone was marred slightly yesterday as the French National Frequency Agency (ANFR) told the company that its iPhone 12 breached electromagnetic wave limits.

At issue is the Specific Absorption Rate (SAR) observed on the iPhone 12, which the ANFR has said exceeds European limits.
(Richard Speed. iPhone 12 deemed too hot to handle for France's radiation standards. The Register. September 13, 2023.)


電磁波が人の健康に与える影響が懸念されるところですが、アップルは問題は無いと反発しているということです。

ところで記事に以下のくだりがあります。


French authorities are no strangers to antagonizing US tech giants. Starlink's license was pulled in 2022 following protests, and schools were instructed to stop using free versions of Microsoft 365 and Google Workspace amid privacy concerns.
(ibid.)


取り上げたいのは、


no strangers to


という言い回しです、

"stranger"とは見知らぬ人、部外者、という意味ですが、門外漢とかあることに不慣れな人という意味もあり、"no stranger to"という場合の"stranger"はこれらの意味が相当します。

ここでは、アップル社が、


no strangers to antagonizing US tech giants 


ということなんですが、to以下のことに関して"stranger"ではない、という言い回し(no stranger to〜)は英語表現として慣用句のように定着しており、しばしば用いられます。

ここで主語は"French authority"ですが、to以下で示される事、つまり米国のIT大手と対立することに関して門外漢ではない、不慣れではない、というのはつまり、初めてでは無い、珍しいことでは無い、と言っている訳です。むしろ、しばしばであるという含意があります。

"stranger"を否定することで、敢えて強調する意味合いになっているものです。



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