先日、所属する部署の海外責任者の交代があり、例によって新体制の説明セッションが設けられました。こういった会議は、日本からの参加は大抵深夜となりますが、参加国のタイムゾーンがアジア、ヨーロッパ、アメリカとなるとどうしても割を食うのは仕方ありません。
ところで、新しく就任した責任者が自身の経歴を語るパートがあったのですが、一通り説明し終えたところで、
That was my p*** history of myself 〜
と締め括りました。が、p***という部分が聞き取れず。
この責任者という人が英国生まれの人で、正当なイギリス英語の発音をされる方なのですが、小生はアメリカ英語の方がどちらかと言うと慣れており、イギリス英語は少し聞き取りにくい部分があるという、そんなレベルであります。
オンライン会議は都合で参加できない関係者のために録画されるため、翌日改めて該当部分を聴き直してみたところ、何度か繰り返して聴いた結果、どうやら、
potted history
と言っているようだと分かりました。
「ようだ」と書くのはこの表現を知らなかった、ということになるのですが、実際、辞書を確認して初めて知った次第です。
"potted"とはポット(鉢や瓶)に入れた、という意味の形容詞なんですが、
簡略化した、要約した
という意味で用いられるんですね。
つまり、"potted history"とは要約した歴史、ということで、自分の経歴をかいつまんで説明しました、というのが発言の趣旨なのでした。
因みに、このような"potted"の意味合いはイギリス英語の口語表現だということです。
また、この"potted"という表現は、単に要約したというよりも、表面的に、上っ面だけを掬った、というような、少しネガティブな含意があるようです。
自身の経歴を語って、それを"potted history"と締め括るのは、多少の謙遜の含みもあるのでしょう。
その経歴はかなり中身の濃いものではあったのですが。
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