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2009年12月10日木曜日

語源探訪の楽しみ=異分析(4) ― rosemary

ローズマリーというハーブの一種をご存知でしょうか?私の自宅の庭にもありますが、ハーブの中ではかなりポピュラーなものだと思います。消臭効果や抗菌作用などがあるとされ、料理などにも用いられます。

このハーブ、親しみやすいのにはその名前にもあるのではないかと思います。ローズ(=薔薇)とマリーあるいはメアリー(女性名)という2つの語がくっついて出来たように思われるのですが、実はそうではありません。

語源的には、ラテン語で”露”を意味する"ros"と、”海”を意味する"maris"が結合した、"ros maris"(海の露)に由来するものです。ローズマリーが何故”海の露”と呼ばれ始めたかも興味深いですが、このハーブが海岸近くで生息することが多いことからだそうです。(Wikipediaによる)

"ros maris"の語尾の"-s"はその後、複数形のsと解され、"-s"が脱落した、"ros mari"が単数形と誤解されたようです。

このような変遷を経て、最終的に"rosemary"が定着したようです。

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