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2012年5月8日火曜日

自動運転自動車は実現するか? ― keep tabs on

グーグルが自動運転自動車(self-driving car)の開発に取り組んでいるとは知りませんでした。


LAS VEGAS -- Nevada drivers could soon be sharing the road with vehicles that don't need them.

Department of Motor Vehicles officials said Monday they've issued Google (GOOG) the nation's first license to test self-driving cars on public streets, after conducting demonstrations on the Las Vegas Strip and in Carson City that show the car is as safe -- or perhaps safer -- than a human.

"It gets honked at more often because it's being safe," said Nevada DMV Director Bruce Breslow.
(Michelle Rindels. Google receives nation's first license to test self-driving car on public streets. The Associated Press. May 7, 2012.)


米国・ネバダ州で、無人運転自動車を公道で試験運転するライセンスを取得した、というのが上記の引用記事です。”有人”運転自動車と同等、あるいはそれ以上の安全性だといいます。本当でしょうか?"It gets honked at more often because it's being safe"というコメントにはなるほど、というか皮肉にも聞こえます。無人運転自動車の仕組みの一端は記事でも解説されていますが、レーダー技術などを用いることにより障害物や人などを検知し、距離を計算して自動的に減速したり、ブレーキをかけたりするというものです。安全のためのバッファゾーン(a virtual buffer zone)が設定されているようです。無人運転自動車の方が有人によりも”安全”とは、それだけバッファが十分であるということであり、逆に言えば有人の場合はバッファが少なすぎる、という皮肉とも取れます。

自動(無人)運転自動車の実現可能性を期待させる記事ですが、現実には緊急対応のために2人の要員が同乗することが求められています。


While some envision the robotic car dropping off its operator at the front of the mall and hunting for a parking spot on its own, Breslow said not so fast.

Nevada's regulations require two people in the test cars at all times. One person is behind the wheel, while the other person monitors a computer screen that shows the car's planned route and keeps tabs on roadway hazards and traffic lights.

If there's a glitch, the human driver can override the autonomous auto with a tap on the brake or a hand on the steering wheel.
(ibid.)


2段落目にある、"keep tabs on"という成句に注目します。この成句は、


注意する、監視する、・・・から目を離さない


という意味で用いられます。"keep a tab on"という形もあります。ここで"tab"とは何を指しているのでしょうか?

"tab"には色々な意味がありますが、レストランの勘定書きのことを指しています。以前に、"pick up the tab"という成句を取り上げましたが、その"tab"と同じ"tab"です。

勘定書きの"tab"がなぜ監視の意味につながってくるのかということですが、私はレストランや食堂で追加注文をした時のことを思い出してしまいます。最初に注文すると多くの店ではウェイター、もしくはウェイトレスが注文を取り、その内容を紙に記入、あるいは手持ちの端末に入力します。端末に入力されたところで結局は紙に印刷されたものが料理と共に運ばれてきてテーブルに置かれるのですが、それらの"tab"は支払い金額の証拠になっているわけですが、追加注文をするとその"tab"に次々と追記されていきます。店員も客もその"tab"の存在を”常に気にしている”訳で、"tab"とはそのような存在なのではないでしょうか?というのが私の勝手なこじつけですが・・・。


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