つい先日ですが、中国のケンタッキー・フライド・チキン(KFC)で使われている鶏肉から過剰な抗生物質が検出されたというニュースを新聞で読んだのですが、オーストラリアのKFCでは客が食べていたチキンに脳みそ(!)のような肉を見つけたというニュース記事を今日たまたま見つけました。
A HORRIFIED student has vowed never to eat at KFC again after finding what looked like a chicken's BRAIN in his meal.
Disgusted Ibrahim Langoo was tucking into a Gladiator box meal when he spotted what he thought was a “wrinkled brain” inside a piece of chicken.
(Finger Lickin' Bad. The Sun. January 7, 2012.)
記事にはその証拠写真がありますが、かじりかけでしょうか、胸焼けするような気持ちの悪い写真です。
当然ですが、客のオーストラリア人男性は店員に苦情を言ったそうです。しかしながら、埒が開かなかったのでしょうか、男性はこの胸がむかつくような写真を自身のフェースブックに投稿したそうです。苦情はKFCの本社(?)までエスカレーションされたのでしょうか、実物の検分はされていないようですが、写真からの判断では腎臓(kidney)と思われるということです。
KFC have apologised and, after having the photographs analysed, reckon the unsightly organ may in fact be a KIDNEY.
The 19-year-old took a photograph of the three-inch stomach-churning discovery on his mobile phone and complained to staff.
Apologetic bosses at the fast-food chain – known for its Finger Lickin’ Good slogan – have now offered him vouchers for even more KFC meals.
(ibid.)
それにしてもこんな写真を見たらちょっと食べに行くのは遠慮したくなります。果たして日本のKFCは大丈夫なのでしょうか?
今日の単語ですが、記事を読んでいて"unsightly"という表現が気になりました。辞書で引くと、
見苦しい、目障りな、醜い
とあります。反意語は、"sightly"で、見た目がよい、という意味ですが、そうなると"unsightly"は“見た目がよいとは言えない”という、やや消極的な意味にもなるでしょうか。
ところでこの"unsightly"という表現はKFCのスポークスマン(広報担当)の表現のようなのです。記事中では引用符付で何度も出てきます。
Experts at KFC have examined the photograph and believe the “unsightly” organ was a chicken kidney.
A KFC spokesman admitted the finding was “unsightly”, adding: “We always try to ensure the highest standards in all of our restaurants.
(ibid.)
記者はこの"unsightly"という形容詞を敢えて引用符をつけて二度も三度も引き合いに出しているのですが、どうもそれはKFCに対する皮肉なのではないかと思えてきます。見るだけで吐き気を催してしまいそうな事実に対して、過激な表現を避け、冷静というか当たり障りのない形容詞であり、そのあたり自社製品に傷がつくことを最小限に抑える上での巧妙な表現ではないでしょうか。
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