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2013年1月8日火曜日

NJの駅エスカレータが逆走 ― haywire

New York Post紙のツイッタータイムラインを読んでいましたら、


WATCH: 5 injured after steep PATH escalator starts moving backwards during a.m. commute


というタイトルが目を引きました。PATHというのは、Port Authority of New York & New Jerseyのことで、アメリカのNYとNJをつないでいる鉄道のことですが、Exchange Place駅の登りエスカレータが突然逆走し、5人がけがをしたとのことです。記事は以下のように続きます。


Here’s a reverse commute no one wants!

Five people were injured this morning in New Jersey when an ascending escalator at the Exchange Place PATH station suddenly went haywire and headed south, officials said.

Three of the injured commuters were taken to the hospital.
(Jennifer Fermino. New York Post. January 7, 2013.)


記事のタイトルに"WATCH:..."とありますように、ビデオ映像付きの記事になっています。偶々現場に居合わせた別の利用者が携帯端末で撮影したもののようですが、登りのエスカレータが突然逆走して降りに動き始め、ハンドレールに必死で掴まる人や、なすすべもなく下の方へ運ばれていく人など、混乱ぶりがうかがえます。

さて、今日の単語、"haywire"ですが、文字通りの解釈は、"hay"(干し草)の"wire"(ワイヤー、針金)ということになります。実際、元々の意味は、干し草を束ねて俵のようにするためのワイヤーのことを指していました。

その"haywire"が時を経て、


乱れた、めちゃくちゃの、(機械などが)故障した、(人が)狂った、おかしくなった


といった意味に発展したというのは興味深いものがあります。

American Heritage Dictionaryによると、特に北米の人たちが干し草用のワイヤーを使ってその場しのぎの修理などを行う習慣があったそうなのですがら、素人のその場しのぎの修繕ですから“間に合わせの、効果的でない”ものであることが多く、その意味から発展して、“適切に機能しない”(not functioning properly)、“狂っている”(crazy)という意味になったということです。


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