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2013年1月23日水曜日

要は口パク? ― lipsynch

2日続けてオバマ大統領の就任式の話題になってしまいますが、就任式でアメリカ国家を歌った、Beyonceナントカさん(有名な歌手なのだと思いますが知らないものですから・・・)のパフォーマンスは実は口パクではなかったのかという疑惑が持ち上がっているそうです。


A controversy over whether Beyonce lip-synced the “Star Spangled Banner” during the inaugural ceremony is headed into a third day. Should this even be a controversy?

The pop superstar delivered a dramatic and critically hailed rendition of the national anthem — but was it live? Or the pre-recorded version she taped at a Marine Corps studio Sunday night?
(Beyonce lip-sync controversy evolves: Did she sing live? The stories change. The Washington Post. January 22, 2013.)


いわゆる“口パク”のことを英語で、


lipsynch(もしくは、lip-synch)


というとは知りませんでした。"lip synchronization"に由来するそうで、既に録音されている音源に唇をシンクロさせるという行為がそのまま英語になったのでしょう。

ところで、"lipsynch"を“口パク”という日本語に単純に置き換えていいものかどうかは少し議論の余地がありそうです。

Wikipediaによりますと、"lipsynch"という手法には様々なものがあり、例えば映画などでは撮影したものに後からセリフ音声を“吹き込む”ことは通常行われていることですが、これも"lipsynch"の一種なのです。

“口パク”という表現にはそれ自体に非難のニュアンスがありますが、"lipsynch"は必ずしも全てが非難を受けるような類のものではないということは押さえておくべきかもしれません。

しかしながら、上記のニュースといい、“口パク”と言えば思い出す人も多いかも知れませんが、例の北京オリンピックの“天才”少女の騒動に関する記事も"lipsynch"が使われていることを見れば、要は“口パク”ということになってしまうでしょうか。


BEIJING — China's $100-million Olympics opening ceremony wowed its global TV audience with a lavish spectacle and pizazz that tried to present a perfect image of China to the world, right down to the perfect teeth of the little girl who took center-stage and sang an ode to the motherland.
(China abuzz over lip-syncing singer. Los Angeles Times. August 13, 2013.)


ちなみに手持ちの辞書に"lipsynch"のエントリは見当たりません。一般には、"mime"という動詞が使われるようです。


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