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2014年5月16日金曜日

N.Y.タイムズの女性編集主幹が解任 ― heave-ho

今日の産経新聞朝刊を読んでいたら、国際面の下の方に、“NYタイムズ女性編集主幹解任”という記事と、“仏ルモンド紙女性社長辞任”という記事が並んで載っていたのが目を引きました。

どちらの記事も、活躍していたはずの女性がステップダウンを余儀なくされたということですが、社内、現場での軋轢からうまく行かなかったようです。

NYタイムズの一件については下記のような記事がありました。


A Bloomberg LP overture to New York Times No. 2 editor Dean Baquet may have helped trigger the events that resulted in his elevation to the top spot and the ouster of Executive Editor Jill Abramson.

Publisher Arthur "Pinch" Sulzberger acknowledged in a staff memo Thursday that there were long simmering "concerns about aspects of [Abramson’s] relationship with the newsroom" that prompted him to make the move.

Baquet apparently had bristled for a while under Abramson.

But things really seemed to pick up steam over the past week.

Baquet was informed May 8 that the change was afoot, according to the Times' report of events — a full six days before Abramson was given the heave-ho.
(Keith J. Kelly. The scoop on Jill Abramson’s firing from the NY Times. New York Post. May 15, 2014.)


引用した記事の最後に、


heave-ho


という表現が出てきます。これ、要は“クビ!”という意味です。

引用部分にも見られるように、


give a person the heave-ho


というパターンが多いようです。

ところで、"heave-ho"というのは元々どういう意味なのでしょうか?

辞書を引きますと、"heave-ho"とは船乗りたちがロープを手繰ったり、錨を引き揚げる時の掛け声だそうです。なぜその掛け声が解雇や追放の意味になったのか、色々調べてみましたが定かではありません。

想像ですが、船乗りたちが仕事をしない水夫を船外に放り出すときにも同じ掛け声を使ったことに由来するのでしょうか。

当ブログでも随分色々と“クビ!”の表現を取り上げてきましたが、そのコレクションにまたひとつ追加されました。


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