gimmickという単語を取り上げたいと思います。カタカナで“ギミック”と使われていることもありますので馴染みのある方もおられるかと思いますが、その定義はと言うと何となくぼんやりしているのではないでしょうか?
一般的に受け入れられている意味合い、概念としては、製品や商品についてくる“おまけ”というイメージでしょうか。売る側からすると、消費者の関心を惹き、購買意欲を高めるための“仕掛け”という存在です。
gimmickをランダムハウス英和で引くと、
(人目を引くための)新工夫、新機軸、新手
からくり、仕掛け
といった意味が見えます。“おまけ”という日本語は見えませんが、私にはどうしても“おまけ”という日本語が浮かびます(笑)
ところで"gimmick"の語源を調べてみると、語源不詳となっていますが、一説では"magic"(マジック、手品)のアナグラムによるものであるということです。
アナグラムとは単語のアルファベットを並べ替えることによって別の単語を作るという言葉の遊びです。例えば、"funeral"(お葬式)という単語のアルファベットを並べ替えると、"real fun"(とても愉快)となります。
しかし考えてみると直ぐに分かりますが、"magic"の単語を並べ替えても"gimmick"にはなりません・・・。
"gimmick"という表現はそもそもネガティヴなものだったようで、いうならば“いかさま”、人を欺くごまかしのテクニック、というような意味で使われ始めたようです。"magic"(マジック、手品)との結び付きはこのようなところにあるのでしょうか。
様々な用例を斜め読みしてみますとやはりどちらかというとネガティヴな意味合いで使われていることが多いようです。
Quite simply, a filmmaker who can design and tell his story with 3-D tools can present an exceptional experience," says Jeffrey Katzenberg, head of DreamWorks Animation, whose studio will release Kung Fu Panda 2 in 3-D. "That's what the audience wants." Others aren't so sure. "The novelty has worn off," says Anne Thompson of the blog Thompson on Hollywood. "Filmmakers used it as a gimmick, and audiences got smart about it. That's why you're seeing dwindling returns. "
(USA Today. 2011.)
上記の引用では、"novelty"という単語も出てきました。"novelty"も"gimmick"と意味合いが非常に近い単語です。
2014年5月2日金曜日
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