アメリカ大統領選の共和党候補による討論会が1月28日木曜日夜(現地時間)行われたようです。邦紙でも国際面で取り上げられていたので知っていましたが、本国では熱い視線が注がれている話題です。
話題沸騰なのは、これまたメディア露出度が高く、歯に衣を着せない毒舌で世間をお騒がせのドナルド・トランプ氏です。
同氏は、Fox News主催の討論会を欠席するということで、話題になっていました。Fox Newsによる候補者の取り扱いにバイアスがある、というのがその理由だったようです。同氏は、過去にFox Newsのモデレータを務めた女性キャスターと揉めたという経緯があります。("on the period"の投稿を参照。)
Fox News Channel accused Donald Trump of asking the network for a $5 million donation as a “quid pro quo” in return for Trump’s promise to appear in Thursday night’s Republican debate, as an extraordinary feud between the right’s best-known media platform and the Republican party’s presidential front-runner overshadowed the last debate before the Iowa caucuses.
(Without Trump onstage, Republican debate turns to policies. The Washington Post. January 28, 2016.)
Fox News側はぎりぎりまでトランプ氏の討論会への出席を模索したようですが、同氏は出演を約束する代わりに、500万ドルの献金を要求したそうです。恐らくは、そんな金を出しっこないと見込んだ上での要求だったと思われますが、私腹を肥やすのが目的ではなく退役軍人に配分するのが目的であると説明しています。(トランプ氏は去年もCNNへの出演料に500万ドルを要求したことがあります。)結局、討論会はトランプ氏抜きで行われました。
さて、
quid pro quo
というのは、報酬、代償という意味のラテン語です。
英訳すると、
something for something
となります。("quo"は"quid"の奪格・・・。昔、大学生の時、少しだけラテン語をかじりました・・・。)
2016年1月29日金曜日
2016年1月28日木曜日
ヤバい ― go figure
今日の朝刊(ネットのニュースだったかも)で、碁の対局でコンピューターがプロ棋士に勝った、という記事が目に留まりました。そういえば、チェスでは、たしかIBMのコンピューターが人間より強いことを証明したというニュースが大分前にあったなぁ、などと思いながら、碁くらい複雑になるとさすがに最近まで人間には勝てなかったのだなぁ、などとと思った次第です。
将棋も「コンピュータ対人間」という関心の対象ですが、確か相手から取った駒を使うという戦略が勝負の複雑さを増しているために、まだまだコンピューターが人間を負かすまでに至っていないと認識していますが、コンピュータが人間を凌駕するのも時間の問題なのかもしれません。
さて、碁の件を報じているニュース記事から引用します。
Go figure! Game victory seen as artificial intelligence milestone
In what they called a milestone achievement for artificial intelligence, scientists said on Wednesday they have created a computer program that beat a professional human player at the complex board game called Go, which originated in ancient China.
The feat recalled IBM supercomputer Deep Blue's 1997 match victory over chess world champion Garry Kasparov. But Go, a strategy board game most popular in places like China, South Korea and Japan, is vastly more complicated than chess.
(Will Dunham. Go figure! Game victory seen as artificial intelligence milestone. Reuters. January 27, 2016.)
記事のタイトルに注目したいと思います。
Go figure!
の意味が分からなかったのです。恐らく、碁(Go)とかけた、しゃれとして使われていることは想像がつくのですが、"go figure"自体、何を言わんとしているかがわかりかねました。ランダムハウス英和辞書を引きましたが載っていませんでした。
ネットで検索すると、
used when you tell someone a fact and you then want to say that the fact is surprising, strange or stupid
(Cambridge Advanced Learner’s Dictionary & Thesaurus)
とありました。何となく納得です。つまり、受け手の驚嘆を表現するフレーズ、決まり文句みたいなものです。
日本語に訳すと、凄い!とか、びっくり仰天!、といったところでしょうか。若者言葉的に、「ヤバい」というのもありかもしれません。(「ヤバい」は意味が拡大、変容して、「あぶない」という意味から、素晴らしい、凄い、といった、受け手の驚きの表現として使われるようになっています。)
ところで、なぜ、"go figure"というのかについては、
(go) try to (figure) it out
と言っていたのが短くなったもの、という説があるそうです。ある意味、反語的な表現と言えそうです。
将棋も「コンピュータ対人間」という関心の対象ですが、確か相手から取った駒を使うという戦略が勝負の複雑さを増しているために、まだまだコンピューターが人間を負かすまでに至っていないと認識していますが、コンピュータが人間を凌駕するのも時間の問題なのかもしれません。
さて、碁の件を報じているニュース記事から引用します。
Go figure! Game victory seen as artificial intelligence milestone
In what they called a milestone achievement for artificial intelligence, scientists said on Wednesday they have created a computer program that beat a professional human player at the complex board game called Go, which originated in ancient China.
The feat recalled IBM supercomputer Deep Blue's 1997 match victory over chess world champion Garry Kasparov. But Go, a strategy board game most popular in places like China, South Korea and Japan, is vastly more complicated than chess.
(Will Dunham. Go figure! Game victory seen as artificial intelligence milestone. Reuters. January 27, 2016.)
記事のタイトルに注目したいと思います。
Go figure!
の意味が分からなかったのです。恐らく、碁(Go)とかけた、しゃれとして使われていることは想像がつくのですが、"go figure"自体、何を言わんとしているかがわかりかねました。ランダムハウス英和辞書を引きましたが載っていませんでした。
ネットで検索すると、
used when you tell someone a fact and you then want to say that the fact is surprising, strange or stupid
(Cambridge Advanced Learner’s Dictionary & Thesaurus)
とありました。何となく納得です。つまり、受け手の驚嘆を表現するフレーズ、決まり文句みたいなものです。
日本語に訳すと、凄い!とか、びっくり仰天!、といったところでしょうか。若者言葉的に、「ヤバい」というのもありかもしれません。(「ヤバい」は意味が拡大、変容して、「あぶない」という意味から、素晴らしい、凄い、といった、受け手の驚きの表現として使われるようになっています。)
ところで、なぜ、"go figure"というのかについては、
(go) try to (figure) it out
と言っていたのが短くなったもの、という説があるそうです。ある意味、反語的な表現と言えそうです。
2016年1月27日水曜日
ボコる!? ― bop
タクシードライバーにとって悩みの種はずばり「酔客」ではないでしょうか。
洋の東西を問わず、タクシー利用の酔客というものは手に追えない存在のようです。日本では過去に、某放送局のアナウンサーが酔った勢いでタクシー運転手を殴ったために番組を降板処分となったことが有名ですが、アメリカでも大手レストランチェーンのCEOが同様の事件を起こしたらしいです。会社組織の中でいくらエラくなってもそのストレスは酔った勢いで発散されるのでしょうかね?
さて、アメリカで新進気鋭のタクシーサービスを運営するUberが酔客対策として、座席におもちゃを置き始めたということが話題になっています。
Uber is using the classic tactic of misdirection to keep drunken passengers from abusing drivers.
The ride-hailing service is providing the tipsy in the North Carolina city of Charlotte with the children's toy Bop It to keep them occupied so that their sober drivers don't have to put up with any high jinks, nonsense or abuse.
"Folks there have found it's a great way to keep drunk riders entertained so they don't distract their driver," Joe Sullivan, Uber's chief security officer, said in a blog post.
(Katie Collins. Uber's trick for taming drunks? A children's toy. CNET. January 27, 2016.)
その名も、"Bop It"というものです。
Bop the toy, not the Uber driver.
というメッセージ(!?)も添えて。アマゾンのネット通販でも購入できるらしいこのおもちゃは勿論子供向け(推奨年齢8歳以上)です。
ところで、"bop"というのは殴るという意味の俗語表現で、殴ったり、叩いたりする際の音から来る擬声語です。日本語で「ボコる」という表現がありますが、似たようなものかもしれません。
洋の東西を問わず、タクシー利用の酔客というものは手に追えない存在のようです。日本では過去に、某放送局のアナウンサーが酔った勢いでタクシー運転手を殴ったために番組を降板処分となったことが有名ですが、アメリカでも大手レストランチェーンのCEOが同様の事件を起こしたらしいです。会社組織の中でいくらエラくなってもそのストレスは酔った勢いで発散されるのでしょうかね?
さて、アメリカで新進気鋭のタクシーサービスを運営するUberが酔客対策として、座席におもちゃを置き始めたということが話題になっています。
Uber is using the classic tactic of misdirection to keep drunken passengers from abusing drivers.
The ride-hailing service is providing the tipsy in the North Carolina city of Charlotte with the children's toy Bop It to keep them occupied so that their sober drivers don't have to put up with any high jinks, nonsense or abuse.
"Folks there have found it's a great way to keep drunk riders entertained so they don't distract their driver," Joe Sullivan, Uber's chief security officer, said in a blog post.
(Katie Collins. Uber's trick for taming drunks? A children's toy. CNET. January 27, 2016.)
その名も、"Bop It"というものです。
Bop the toy, not the Uber driver.
というメッセージ(!?)も添えて。アマゾンのネット通販でも購入できるらしいこのおもちゃは勿論子供向け(推奨年齢8歳以上)です。
ところで、"bop"というのは殴るという意味の俗語表現で、殴ったり、叩いたりする際の音から来る擬声語です。日本語で「ボコる」という表現がありますが、似たようなものかもしれません。
2016年1月26日火曜日
真の友人はいますか? ― a shoulder to cry on
小生の勝手な見方ですが、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)というものは今後衰退していくのではないかと思います。何の根拠も無い見方ではありますが、何となく私は、人々がSNSに飽きてくるのではないかと思うのです。
今日は何処へ行って、何を食べたとか、いちいち写真を撮ってひけらかす(失礼!)、その行為自体に飽きてくるのではないかと思うのです。
フェースブックやツイッターのユーザーの中には、Friendsが何百人だとか、フォロワーが数千を超えた、などと自慢する人がいます。それはそれで、自己満足ではあっても何か意味ある数字なのかもしれません。では、その何百、何千という"Friends"の中で、本当に頼りになる真の友人と呼べる人になるとどれくらいになるのでしょうか。
そんな話題の記事に今日行き当たりました。
Having lots of friends online doesn't mean you'll have more people to pick you up when you're down. Research published last week in The Royal Society Open Science journal shows that we tend to keep our friend groups small -- on the internet and in real life.
Study author and Oxford psychologist Robin Dunbar analyzed a survey of 3,375 Facebook users in the United Kingdom. He found that, despite having about 150 Facebook friends on average, the participants would only turn to about four of those friends in an “emotional crisis.” They relied on about 14 for “sympathy.”
(Casey Williams. Only 4 Of Your Facebook Friends Really Matter, New Study Finds. Huffington Post. January 25, 2016.)
英国の人類学者であるRobin Dunbar氏による、"Dunbar's Number"として知られる数字があるそうですが、その数字というのは「150」で、つまり友人(Friends)の上限は大体150人くらい、なのだそうです。
友人と一口に言ってもいろいろな関係があるでしょう。"intimate friends"(懇意にしている友人)は5名くらい、"Best Friends"でもせいぜい15名、50名くらいまでが"good friends"、という内訳であり、150名以上となると友人というよりも知人(acquaintances)という枠に入るべきものということです。(Sydney Morning Herald紙の記事による。)
Dunbar氏によると、友人関係というのは時間をかけて形成されるものであり、それにはコストがかかり、必然的に真の友人という関係は少数の人とだけ築くことができるものであると言っています。なるほど、と思いますね。
そうかと言って、氏はフェースブックなどのSNSを全否定しているわけではありません。色々なバックグラウンドを持つ人々とオンラインでネットワークを構築することの意味や価値も認めています。
しかしながら、氏はSNSで真の友人関係を築いたり継続させることは困難だし、そんなことに時間を費やすよりも、Face-to-faceの時間をもっと持つべきだ、と主張しています。フェースブックばかりやるんじゃなくて、もっとリアルな時間を大事にしよう、ということですね。
Time currently spent on Facebook keeping dying friendships on life support could be spent developing new, more meaningful friendships. And making new friends, Dunbar concludes, is probably a better use of one's time.
“When you need that shoulder to cry on, you need a real shoulder -- a virtual shoulder simply doesn't do the job.”
If you don't work at it, a Facebook friend will inevitably become "an acquaintance you once knew," Dunbar wrote.
(ibid.)
"shoulder to cry on"というのが今日の表現です。困ったときに頼りになる、悩みごとの相談に乗ってくれる、そんな友人はSNSを通じて得られるものではない、ということです。
今日は何処へ行って、何を食べたとか、いちいち写真を撮ってひけらかす(失礼!)、その行為自体に飽きてくるのではないかと思うのです。
フェースブックやツイッターのユーザーの中には、Friendsが何百人だとか、フォロワーが数千を超えた、などと自慢する人がいます。それはそれで、自己満足ではあっても何か意味ある数字なのかもしれません。では、その何百、何千という"Friends"の中で、本当に頼りになる真の友人と呼べる人になるとどれくらいになるのでしょうか。
そんな話題の記事に今日行き当たりました。
Having lots of friends online doesn't mean you'll have more people to pick you up when you're down. Research published last week in The Royal Society Open Science journal shows that we tend to keep our friend groups small -- on the internet and in real life.
Study author and Oxford psychologist Robin Dunbar analyzed a survey of 3,375 Facebook users in the United Kingdom. He found that, despite having about 150 Facebook friends on average, the participants would only turn to about four of those friends in an “emotional crisis.” They relied on about 14 for “sympathy.”
(Casey Williams. Only 4 Of Your Facebook Friends Really Matter, New Study Finds. Huffington Post. January 25, 2016.)
英国の人類学者であるRobin Dunbar氏による、"Dunbar's Number"として知られる数字があるそうですが、その数字というのは「150」で、つまり友人(Friends)の上限は大体150人くらい、なのだそうです。
友人と一口に言ってもいろいろな関係があるでしょう。"intimate friends"(懇意にしている友人)は5名くらい、"Best Friends"でもせいぜい15名、50名くらいまでが"good friends"、という内訳であり、150名以上となると友人というよりも知人(acquaintances)という枠に入るべきものということです。(Sydney Morning Herald紙の記事による。)
Dunbar氏によると、友人関係というのは時間をかけて形成されるものであり、それにはコストがかかり、必然的に真の友人という関係は少数の人とだけ築くことができるものであると言っています。なるほど、と思いますね。
そうかと言って、氏はフェースブックなどのSNSを全否定しているわけではありません。色々なバックグラウンドを持つ人々とオンラインでネットワークを構築することの意味や価値も認めています。
しかしながら、氏はSNSで真の友人関係を築いたり継続させることは困難だし、そんなことに時間を費やすよりも、Face-to-faceの時間をもっと持つべきだ、と主張しています。フェースブックばかりやるんじゃなくて、もっとリアルな時間を大事にしよう、ということですね。
Time currently spent on Facebook keeping dying friendships on life support could be spent developing new, more meaningful friendships. And making new friends, Dunbar concludes, is probably a better use of one's time.
“When you need that shoulder to cry on, you need a real shoulder -- a virtual shoulder simply doesn't do the job.”
If you don't work at it, a Facebook friend will inevitably become "an acquaintance you once knew," Dunbar wrote.
(ibid.)
"shoulder to cry on"というのが今日の表現です。困ったときに頼りになる、悩みごとの相談に乗ってくれる、そんな友人はSNSを通じて得られるものではない、ということです。
2016年1月25日月曜日
大雪で鉄道間引き運転 ― bare-bones
週末から日本列島を寒波が直撃し、西日本などで大雪になりました。暖冬と言われていたのに、寒さが厳しさを増しています。
さて、本日の投稿のタイトルは日本の話ではありません。
首都圏を含む関東地方が大雪に見舞われたのはちょうど一週間前の月曜日でした。小生が住んでいる地域では積雪はありませんでしたが、ところどころで積もったらしく、都心部でも路面が雪に覆われ移動に難儀する人々の様子が写真付きで報じられました。私自身はその日、出勤せず自宅での勤務(いわゆるテレワーク)でしたので難儀せずに済んだのですが、通勤せねばならなかった人は職場まで何時間もかかったらしく、大変だったようです。
その原因として、首都圏の鉄道の多くがいわゆる「間引き運転」をしたことで、通勤客が駅にごった返し、混乱に拍車をかけたと指摘されています。
さて、下記はアメリカ・ワシントンD.C.からのニュースです。
The Washington, D.C. area's Metro trains will begin providing a limited service starting at 7 a.m. on Monday, the Washington Metropolitan Area Transit Authority said on Sunday, adding that fares will not be charged.
Also, the bus system will only run on 22 routes, and avoid hilly terrain, narrow side streets and other areas that could experience problems from the major blizzard that hit the U.S. capital over the weekend. The buses will run every 30 minutes, WMATA said in a news release.
(Washington's Metro system to run limited service on Monday: WMATA. Reuters. January 24, 2015.)
「間引き運転」はある意味やむを得ない決定かもしれませんが、交通機関は事前にプレスリリースとして間引き運転を公表しているところが日本と違います。アメリカ人の気質からして、多くの勤め人はこんな日はお休みにしてしまうでしょう。
さて、他のメディアで使われている表現に目が留まりました。下記をごらんください。
Metro will run bare-bones service Monday; local officials urge people to stay off the roads
Metro will run extremely, extremely limited (and free) service Monday. Meanwhile, local jurisdictions are working to plow roads, and DC is recruiting people to help shovel sidewalks. What do you think of the region's snow recovery efforts?
(David Alpert. Metro will run bare-bones service Monday; local officials urge people to stay off the roads. Greater Greater Washington. January 24, 2016.)
"bare-bones"という表現です。
"bare-bones service"と"limited service"はほぼ同義と推察されます。
"bare-bones"という表現にはあまりなじみがありませんが、痩せて骨張っている状態を指す形容表現です。そのことから、
乏しい
という意味で使われるようですが、コーパスで用例を検索してみると、
必要最小限の
という意味で使われています。
記事における、"bare-bones service"はまさに「間引き運転」のことなのですが、“必要最小限”かと言われると唸ってしまいます(苦笑)
サービスを必要としている人は沢山いるのですから・・・。
さて、本日の投稿のタイトルは日本の話ではありません。
首都圏を含む関東地方が大雪に見舞われたのはちょうど一週間前の月曜日でした。小生が住んでいる地域では積雪はありませんでしたが、ところどころで積もったらしく、都心部でも路面が雪に覆われ移動に難儀する人々の様子が写真付きで報じられました。私自身はその日、出勤せず自宅での勤務(いわゆるテレワーク)でしたので難儀せずに済んだのですが、通勤せねばならなかった人は職場まで何時間もかかったらしく、大変だったようです。
その原因として、首都圏の鉄道の多くがいわゆる「間引き運転」をしたことで、通勤客が駅にごった返し、混乱に拍車をかけたと指摘されています。
さて、下記はアメリカ・ワシントンD.C.からのニュースです。
The Washington, D.C. area's Metro trains will begin providing a limited service starting at 7 a.m. on Monday, the Washington Metropolitan Area Transit Authority said on Sunday, adding that fares will not be charged.
Also, the bus system will only run on 22 routes, and avoid hilly terrain, narrow side streets and other areas that could experience problems from the major blizzard that hit the U.S. capital over the weekend. The buses will run every 30 minutes, WMATA said in a news release.
(Washington's Metro system to run limited service on Monday: WMATA. Reuters. January 24, 2015.)
「間引き運転」はある意味やむを得ない決定かもしれませんが、交通機関は事前にプレスリリースとして間引き運転を公表しているところが日本と違います。アメリカ人の気質からして、多くの勤め人はこんな日はお休みにしてしまうでしょう。
さて、他のメディアで使われている表現に目が留まりました。下記をごらんください。
Metro will run bare-bones service Monday; local officials urge people to stay off the roads
Metro will run extremely, extremely limited (and free) service Monday. Meanwhile, local jurisdictions are working to plow roads, and DC is recruiting people to help shovel sidewalks. What do you think of the region's snow recovery efforts?
(David Alpert. Metro will run bare-bones service Monday; local officials urge people to stay off the roads. Greater Greater Washington. January 24, 2016.)
"bare-bones"という表現です。
"bare-bones service"と"limited service"はほぼ同義と推察されます。
"bare-bones"という表現にはあまりなじみがありませんが、痩せて骨張っている状態を指す形容表現です。そのことから、
乏しい
という意味で使われるようですが、コーパスで用例を検索してみると、
必要最小限の
という意味で使われています。
記事における、"bare-bones service"はまさに「間引き運転」のことなのですが、“必要最小限”かと言われると唸ってしまいます(苦笑)
サービスを必要としている人は沢山いるのですから・・・。
2016年1月22日金曜日
何故宇宙人は見つからないのか ― ET
昨日オンラインでニュースを見ていますと、太陽系では9番目となる惑星が存在する可能性が高まってきた、と報じていました。今日の産経新聞朝刊でも1面で報じられています。一般人の宇宙旅行が実現するのもそう遠くない未来だともいわれています。
一方で、宇宙人はなぜ見つからないのだろうか、という疑問を持っている方も多いのではないでしょうか?
Astronomers have spent decades scouring the heavens for signals from aliens on other planets, but to no avail.
Rather than being too far away, or too technologically advanced for us to spot, however, researchers now believe there is a much simpler reason our efforts have been met with deafening silence - ET is already extinct.
A group of astrobiologists has claimed that life on other planets, if it managed to get going at all, would likely be brief and would die out quickly.
(Richard Gray. Have aliens become EXTINCT? Experts claim that even if extraterrestrial life formed on other planets, it would have already died. Daily Mail. January 21, 2016.)
引用記事によれば、その答えは意外と単純な話で、宇宙人は存在しているかもしれないが、恐らくその生命が極端に短いか、宇宙での環境変化のために、地球人によって観測される前に滅んでしまっている可能性がある、ということなのだそうです。
さて、
ET
という単語です。昔、「E.T.」という映画がありましたね。小生が小学生くらいのことだったかと記憶します。
"ET"は"extraterrestrial"の略であることを今日まで知りませんでした。
"extraterrestrial"とは"extra"(~外)と"terrestrial"(地球)が結合したもので、勿論、「宇宙人」のことです。
一方で、宇宙人はなぜ見つからないのだろうか、という疑問を持っている方も多いのではないでしょうか?
Astronomers have spent decades scouring the heavens for signals from aliens on other planets, but to no avail.
Rather than being too far away, or too technologically advanced for us to spot, however, researchers now believe there is a much simpler reason our efforts have been met with deafening silence - ET is already extinct.
A group of astrobiologists has claimed that life on other planets, if it managed to get going at all, would likely be brief and would die out quickly.
(Richard Gray. Have aliens become EXTINCT? Experts claim that even if extraterrestrial life formed on other planets, it would have already died. Daily Mail. January 21, 2016.)
引用記事によれば、その答えは意外と単純な話で、宇宙人は存在しているかもしれないが、恐らくその生命が極端に短いか、宇宙での環境変化のために、地球人によって観測される前に滅んでしまっている可能性がある、ということなのだそうです。
さて、
ET
という単語です。昔、「E.T.」という映画がありましたね。小生が小学生くらいのことだったかと記憶します。
"ET"は"extraterrestrial"の略であることを今日まで知りませんでした。
"extraterrestrial"とは"extra"(~外)と"terrestrial"(地球)が結合したもので、勿論、「宇宙人」のことです。
2016年1月21日木曜日
Hobson's choice
サラリーマン諸氏はよくよく注意したほうが良いでしょう。自戒もこめて!?
新規採用やヘッドハンティング、昇格の際に「身辺調査」がされるというのはあまり表には出てくるような話ではないと思いますが、恐らく「する側」、「される側」、双方の暗黙の了解だと思われます。
近年ではネットやテクノロジーの進歩により、「身辺調査」のやり方もかなり洗練されたものになってきているそうです。その名も、"predictive analytics"というそうで、いま流行の「ビッグデータ」を活用したもののようです。
Largely unnoticed by their targets, the human resources departments of large corporations are beginning to gather spy-agency-quality intelligence on their current and future employees. The hottest topic in human resources is “predictive analytics,” synthesizing a worker’s traits and behaviors to estimate how he or she will perform in the future.
(中略)
Predictive analytics will fundamentally alter the relationship between employee and enterprise. It will redraw the boundaries of worker privacy and managerial discretion. Either by court case or legislation, it will change the law. “Today’s workers are left with a Hobson’s choice of giving up their privacy or giving up their job, if the predictive analytics even allow them to have the job,” wrote University of Wyoming associate professor Robert Sprague in a law journal.
(Rodd Wagner. Your boss may be spying on you (and you might welcome it): Column. USA Today. January 20, 2016.)
さて、「身辺調査」も行過ぎればプライバシーの侵害になりかねないということで、「する側」にも倫理というものが求められます。「される側」から訴えられることも想定しなければならない、ということです。
しかしながら、労使の関係というものはやはり使役の側が有利なのでしょうか、
today's workers are left with a Hobson's choice of giving up their privacy or giving up their job
ということで、「身辺調査」によってある程度のプライバシー侵害には目を瞑るか、それが嫌ならキャリアをあきらめるか、のどちらかになってしまう、ということだと指摘されています。
ここで、
Hobson's choice
という表現が出てきました。Hobsonというのは人の名前で、イギリスで馬貸しを営んでいたそうですが、客に対して貸し出す馬の選択権を与えず、常に戸口に一番近い馬を貸すことにしていたことから、(一見選択権がありそうでありながら)えり好みの自由や選択の余地を与えられていないことを意味するようになったということです。
つまり、記事のコンテクストに照らして言えば、サラリーマンというのは自分自身の選択を自由に決めることができそうなところが、実際はそうではない、悲しい存在だということなんですね・・・。
それにしても、ただの馬貸し(失礼!)に過ぎないHobsonさんが英語の表現として定着しているのは、ある意味凄いと思います。
ちなみに、どうでもいいような話ではありますが、アイスクリームのお店にHobson'sというのがありますが、私はその店舗名を見るたびにこの"Hobson's choice"というフレーズを思い出し、この店では自分の好きなアイスクリームは選べなくて、店の押し付けなんだろうか、というような想像をしてしまいます。勿論、決してそのようなことはないはずですが・・・。
新規採用やヘッドハンティング、昇格の際に「身辺調査」がされるというのはあまり表には出てくるような話ではないと思いますが、恐らく「する側」、「される側」、双方の暗黙の了解だと思われます。
近年ではネットやテクノロジーの進歩により、「身辺調査」のやり方もかなり洗練されたものになってきているそうです。その名も、"predictive analytics"というそうで、いま流行の「ビッグデータ」を活用したもののようです。
Largely unnoticed by their targets, the human resources departments of large corporations are beginning to gather spy-agency-quality intelligence on their current and future employees. The hottest topic in human resources is “predictive analytics,” synthesizing a worker’s traits and behaviors to estimate how he or she will perform in the future.
(中略)
Predictive analytics will fundamentally alter the relationship between employee and enterprise. It will redraw the boundaries of worker privacy and managerial discretion. Either by court case or legislation, it will change the law. “Today’s workers are left with a Hobson’s choice of giving up their privacy or giving up their job, if the predictive analytics even allow them to have the job,” wrote University of Wyoming associate professor Robert Sprague in a law journal.
(Rodd Wagner. Your boss may be spying on you (and you might welcome it): Column. USA Today. January 20, 2016.)
さて、「身辺調査」も行過ぎればプライバシーの侵害になりかねないということで、「する側」にも倫理というものが求められます。「される側」から訴えられることも想定しなければならない、ということです。
しかしながら、労使の関係というものはやはり使役の側が有利なのでしょうか、
today's workers are left with a Hobson's choice of giving up their privacy or giving up their job
ということで、「身辺調査」によってある程度のプライバシー侵害には目を瞑るか、それが嫌ならキャリアをあきらめるか、のどちらかになってしまう、ということだと指摘されています。
ここで、
Hobson's choice
という表現が出てきました。Hobsonというのは人の名前で、イギリスで馬貸しを営んでいたそうですが、客に対して貸し出す馬の選択権を与えず、常に戸口に一番近い馬を貸すことにしていたことから、(一見選択権がありそうでありながら)えり好みの自由や選択の余地を与えられていないことを意味するようになったということです。
つまり、記事のコンテクストに照らして言えば、サラリーマンというのは自分自身の選択を自由に決めることができそうなところが、実際はそうではない、悲しい存在だということなんですね・・・。
それにしても、ただの馬貸し(失礼!)に過ぎないHobsonさんが英語の表現として定着しているのは、ある意味凄いと思います。
ちなみに、どうでもいいような話ではありますが、アイスクリームのお店にHobson'sというのがありますが、私はその店舗名を見るたびにこの"Hobson's choice"というフレーズを思い出し、この店では自分の好きなアイスクリームは選べなくて、店の押し付けなんだろうか、というような想像をしてしまいます。勿論、決してそのようなことはないはずですが・・・。
2016年1月20日水曜日
weight off one's shoulders
アメリカにおける肥満の問題は深刻ですが、特に子供は学校で食べるランチや、いわゆるソフトドリンクが肥満に影響していると言われています。つまり、そばにあるから、容易に手に入るから食べてしまう、飲んでしまう、というわけです。
過去にはニューヨークシティでメガサイズのドリンクを廃止するという行政のアクションが物議を醸したりもしましたが、やはり環境というのは大事です。
If students want weight off their shoulders, they should look no further than the water dispenser in the cafeteria.
A study by NYU Langone Medical Center released Tuesday found a statistically significant reduction in the obesity levels of New York City students who attend 1,127 public schools with free water available in lunch rooms.
The study of over 1 million kindergarten through 8th grade students found that schools with so-called water jets — which resemble Slushee machines — saw a reduction in obesity among boys of nearly 1% and .6% in girls after the dispensers were installed.
(Stephen Rex Brown. Water machines available in schools can help kids lose weight. New York Daily News. January 19, 2016.)
やはりアメリカの学校で、自動販売機に代わるウォーターディスペンサーを設置したところ、肥満率の減少が見られたということです。
ということで、やはり「環境は大事」、です。
さて、引用した記事の冒頭で、
weight off their shoulders
とあるのですが、肥満の問題だけに、"weight"を「体重」と解釈しましたが、続く"off their shoulders"に、あれっ、となってしましました。体重増加が肩周りのものとは限らないでしょう。
実はこの表現は、成句だということを辞書で引いて分かった次第です。
"weight on one's shoulders"とは、日本語で言えば、色々な責任やタスクがある人の両肩にずっしりと乗っかっている、ということです。
"off one's shoulders"はその逆ですから、重荷が解ける、重荷から解放される、ということです。
つまり引用した記事の冒頭の表現は、体重の"weight"と“体重増加という懸念から解放されたいという希望”を意味した"weight off their shoulders"をかけた、ある意味しゃれの類だと思われます。
過去にはニューヨークシティでメガサイズのドリンクを廃止するという行政のアクションが物議を醸したりもしましたが、やはり環境というのは大事です。
If students want weight off their shoulders, they should look no further than the water dispenser in the cafeteria.
A study by NYU Langone Medical Center released Tuesday found a statistically significant reduction in the obesity levels of New York City students who attend 1,127 public schools with free water available in lunch rooms.
The study of over 1 million kindergarten through 8th grade students found that schools with so-called water jets — which resemble Slushee machines — saw a reduction in obesity among boys of nearly 1% and .6% in girls after the dispensers were installed.
(Stephen Rex Brown. Water machines available in schools can help kids lose weight. New York Daily News. January 19, 2016.)
やはりアメリカの学校で、自動販売機に代わるウォーターディスペンサーを設置したところ、肥満率の減少が見られたということです。
ということで、やはり「環境は大事」、です。
さて、引用した記事の冒頭で、
weight off their shoulders
とあるのですが、肥満の問題だけに、"weight"を「体重」と解釈しましたが、続く"off their shoulders"に、あれっ、となってしましました。体重増加が肩周りのものとは限らないでしょう。
実はこの表現は、成句だということを辞書で引いて分かった次第です。
"weight on one's shoulders"とは、日本語で言えば、色々な責任やタスクがある人の両肩にずっしりと乗っかっている、ということです。
"off one's shoulders"はその逆ですから、重荷が解ける、重荷から解放される、ということです。
つまり引用した記事の冒頭の表現は、体重の"weight"と“体重増加という懸念から解放されたいという希望”を意味した"weight off their shoulders"をかけた、ある意味しゃれの類だと思われます。
2016年1月19日火曜日
“寝だめ”は有効 ― catch-up sleep
現代人はとかく睡眠不足になりやすいと言われています。中には1日4時間以下の睡眠でも全く問題ないという人もいるみたいですが、そのような超人的な人を除いて、睡眠は重要です。
私もどちらかというとよく寝る(寝たい)方で、平日は最低7時間くらいは確保したいと思っていますが、確か推奨されている睡眠時間は成人では8時間だったと思いますので足りていません。週末、土日は寝坊を決め込み、10時間くらい寝ているかもしれません。
よく、”寝だめ”などと言われますが、週末にそれを実践しているわけです(笑)
ところで、下記に引用する記事によると、こうした“寝だめ”は健康に一定の効果があるらしいです。特に、睡眠不足は2型糖尿病のリスクを高めるらしいのですが(睡眠時間が減ると、血糖値を下げるホルモンであるインシュリンに対する反応性が低下するという臨床結果があるそうです)、”寝だめ”により解消が可能だというのです。
Though prior research warns that sleep deprivation may increase the risk of type 2 diabetes, a new study suggests that "catch-up" sleep might reverse that risk -- at least in the short-term.
Short-changing sleep during the week only to sleep in for long periods on the weekend is a common pattern in the United States, according to the study authors. And, previous research has suggested that getting just four or five hours of sleep a night can boost type 2 diabetes risk by nearly 20 percent.
But the new study hints that that risk might be reversed with just two days of extra sleep.
(Alan Mozes. Catch-Up Sleep May Reverse Type 2 Diabetes Risk Tied to Sleep Loss: Study. Philly.com. January 18, 2016.)
”寝だめ”することを、
catch-up sleep
と表現していますね。
"catch-up"とは、
(生産などにおいて)遅滞分を取り戻しノルマに達しようとする努力(ランダムハウス英和辞書)
と定義されていますが、平日に足りない睡眠時間を週末補う(キャッチアップする)ということで、まさしく”寝だめ”のことであると解釈できます。
私もどちらかというとよく寝る(寝たい)方で、平日は最低7時間くらいは確保したいと思っていますが、確か推奨されている睡眠時間は成人では8時間だったと思いますので足りていません。週末、土日は寝坊を決め込み、10時間くらい寝ているかもしれません。
よく、”寝だめ”などと言われますが、週末にそれを実践しているわけです(笑)
ところで、下記に引用する記事によると、こうした“寝だめ”は健康に一定の効果があるらしいです。特に、睡眠不足は2型糖尿病のリスクを高めるらしいのですが(睡眠時間が減ると、血糖値を下げるホルモンであるインシュリンに対する反応性が低下するという臨床結果があるそうです)、”寝だめ”により解消が可能だというのです。
Though prior research warns that sleep deprivation may increase the risk of type 2 diabetes, a new study suggests that "catch-up" sleep might reverse that risk -- at least in the short-term.
Short-changing sleep during the week only to sleep in for long periods on the weekend is a common pattern in the United States, according to the study authors. And, previous research has suggested that getting just four or five hours of sleep a night can boost type 2 diabetes risk by nearly 20 percent.
But the new study hints that that risk might be reversed with just two days of extra sleep.
(Alan Mozes. Catch-Up Sleep May Reverse Type 2 Diabetes Risk Tied to Sleep Loss: Study. Philly.com. January 18, 2016.)
”寝だめ”することを、
catch-up sleep
と表現していますね。
"catch-up"とは、
(生産などにおいて)遅滞分を取り戻しノルマに達しようとする努力(ランダムハウス英和辞書)
と定義されていますが、平日に足りない睡眠時間を週末補う(キャッチアップする)ということで、まさしく”寝だめ”のことであると解釈できます。
2016年1月18日月曜日
hatchet job
電子タバコについては当ブログでも何度か取り上げたことがありますが、今回引用する記事は電子タバコの習慣性に関するものです。
電子タバコには習慣性があり、タバコを止められなくなる、とする研究報告で、その研究方法自体に問題があると言われているようです。
A meta-study claiming those who use e-cigarettes are less likely to quit smoking than those who don't has been blasted as an "unscientific hatchet job."
The controversial research published in the Lancet Respiratory Medicine and co-authored by Professor Stanton Glantz reviewed 38 studies from across the globe and came to the conclusion that those who used e-cigarettes were 28 percent less likely to quit regular cigarettes than those who didn’t vape at all.
"The irony is that quitting smoking is one of the main reasons both adults and kids use e-cigarettes, but the overall effect is less, not more, quitting," Glantz claimed.
The study suffers from critical flaws, scientists and tobacco control experts conclude, which make its conclusions deeply suspect.
(Guy Bentley. Study Claiming E-Cigarettes Make Quitting Harder Exposed As 'Unscientific Hatchet Job.'The Daily Caller. January 17, 2016.)
問題とされたのは、医学界でも権威のあるLancet誌に掲載されたメタアナリシス論文で、世界各国の電子タバコに関する38の研究論文を分析したものですが、分析方法や手法に問題があるとされ、科学的な信頼性に欠けるのだそうです。
さて、
hatchet job
という表現に着目したいと思います。
ここでは、問題とされている「メタアナリシス論文」が"(unscientific) hatchet job"とされているものですが、"hatchet job"を辞書で引くと、
悪意に満ちた批評(ランダムハウス英和辞書)
という訳語が載っていました。
つまりは、電子タバコが習慣性になりやすい、という主張を展開するために、非科学的な手法で無理やりそのような結論を導き出している、と批判しているものと思われます。
電子タバコについては随分と議論になっていますが、普及させたい側と嫌煙派との綱引きになっているのでしょうか。
"hatchet job"という表現の話に戻ります。
"辞書を眺めていると、"hatchet man"という表現もあることが分かりますが、こちらは、
(候補者や公職にある者などの中傷専門の)暴露記事作者[記者];批評家
という意味があることが分かります。
"hatchet"とは手斧のことですが、斧を振り回して何でもかんでも切り刻むことが中傷合戦を喩える表現になったのでしょうか。語源を求めましたがこれといった説明を見つけられませんでした。
電子タバコには習慣性があり、タバコを止められなくなる、とする研究報告で、その研究方法自体に問題があると言われているようです。
A meta-study claiming those who use e-cigarettes are less likely to quit smoking than those who don't has been blasted as an "unscientific hatchet job."
The controversial research published in the Lancet Respiratory Medicine and co-authored by Professor Stanton Glantz reviewed 38 studies from across the globe and came to the conclusion that those who used e-cigarettes were 28 percent less likely to quit regular cigarettes than those who didn’t vape at all.
"The irony is that quitting smoking is one of the main reasons both adults and kids use e-cigarettes, but the overall effect is less, not more, quitting," Glantz claimed.
The study suffers from critical flaws, scientists and tobacco control experts conclude, which make its conclusions deeply suspect.
(Guy Bentley. Study Claiming E-Cigarettes Make Quitting Harder Exposed As 'Unscientific Hatchet Job.'The Daily Caller. January 17, 2016.)
問題とされたのは、医学界でも権威のあるLancet誌に掲載されたメタアナリシス論文で、世界各国の電子タバコに関する38の研究論文を分析したものですが、分析方法や手法に問題があるとされ、科学的な信頼性に欠けるのだそうです。
さて、
hatchet job
という表現に着目したいと思います。
ここでは、問題とされている「メタアナリシス論文」が"(unscientific) hatchet job"とされているものですが、"hatchet job"を辞書で引くと、
悪意に満ちた批評(ランダムハウス英和辞書)
という訳語が載っていました。
つまりは、電子タバコが習慣性になりやすい、という主張を展開するために、非科学的な手法で無理やりそのような結論を導き出している、と批判しているものと思われます。
電子タバコについては随分と議論になっていますが、普及させたい側と嫌煙派との綱引きになっているのでしょうか。
"hatchet job"という表現の話に戻ります。
"辞書を眺めていると、"hatchet man"という表現もあることが分かりますが、こちらは、
(候補者や公職にある者などの中傷専門の)暴露記事作者[記者];批評家
という意味があることが分かります。
"hatchet"とは手斧のことですが、斧を振り回して何でもかんでも切り刻むことが中傷合戦を喩える表現になったのでしょうか。語源を求めましたがこれといった説明を見つけられませんでした。
2016年1月15日金曜日
No good deed goes unpunished.
"No good deed goes unpunished."ということわざをご存知でしょうか?
そのまま訳すと、処罰されない善行はない、となります。つまりは、あらゆる善行は処罰される、ということになるのですが!?
As the saying goes, "no good deed goes unpunished," which a West Yorkshire, UK woman learned the hard way when she recently tried to buy a homeless man a meal. Mother of two Claire Varin stopped in a Halifax town centre McDonald’s for breakfast one morning when she spied a disheveled, unshaven man with a backpack sitting at a table by himself eating ketchup right out of the container.
After watching the man eat ketchup for about 10 minutes, Varin assumed the worst, and figured that the man was homeless and starving and had just come in to the restaurant to get out of the cold. Good Samaritan that she is, Varin decided to take action and went up to the counter and purchased a meal for the man. She says that she then took the food over to the man and placed it in front of him, saying, "This is for you."
(Stacey Ritzen. A Woman Ended Up With Egg On Her Face After Buying McDonald’s For A ‘Homeless’ Man. Uproxx. January 14, 2016.)
引用した記事で取り上げられているストーリーはこうです。
朝食時間帯にマクドナルドを訪れた女性が、店内に備え付けのケチャップを啜っている、見るからにみすぼらしい男性を目にします。
きっと食料を調達することができない困窮者だろうと考えて、慈悲のあまり、ハンバーガーを買って与えます。
ところが、どうぞ食べてくださいとハンバーガーを無償で与えた直後に、男性が自ら注文したハンバーガーが店側からサーブされます。
善行をしたと思った女性は非常にバツの悪い思いをします。
"No good deed goes unpunished."とは非常に皮肉なことわざです。
本人にとっては善行の積もりが、受け手にはまったくそう受け取られない、むしろ反発を買うということ、そのようなことがほんとんどである、と言っているのです。
そのまま訳すと、処罰されない善行はない、となります。つまりは、あらゆる善行は処罰される、ということになるのですが!?
As the saying goes, "no good deed goes unpunished," which a West Yorkshire, UK woman learned the hard way when she recently tried to buy a homeless man a meal. Mother of two Claire Varin stopped in a Halifax town centre McDonald’s for breakfast one morning when she spied a disheveled, unshaven man with a backpack sitting at a table by himself eating ketchup right out of the container.
After watching the man eat ketchup for about 10 minutes, Varin assumed the worst, and figured that the man was homeless and starving and had just come in to the restaurant to get out of the cold. Good Samaritan that she is, Varin decided to take action and went up to the counter and purchased a meal for the man. She says that she then took the food over to the man and placed it in front of him, saying, "This is for you."
(Stacey Ritzen. A Woman Ended Up With Egg On Her Face After Buying McDonald’s For A ‘Homeless’ Man. Uproxx. January 14, 2016.)
引用した記事で取り上げられているストーリーはこうです。
朝食時間帯にマクドナルドを訪れた女性が、店内に備え付けのケチャップを啜っている、見るからにみすぼらしい男性を目にします。
きっと食料を調達することができない困窮者だろうと考えて、慈悲のあまり、ハンバーガーを買って与えます。
ところが、どうぞ食べてくださいとハンバーガーを無償で与えた直後に、男性が自ら注文したハンバーガーが店側からサーブされます。
善行をしたと思った女性は非常にバツの悪い思いをします。
"No good deed goes unpunished."とは非常に皮肉なことわざです。
本人にとっては善行の積もりが、受け手にはまったくそう受け取られない、むしろ反発を買うということ、そのようなことがほんとんどである、と言っているのです。
2016年1月14日木曜日
jackpot
今日の単語のネタを探そうとニュースやツイッターの記事を漁っていますと、"jackpot"という単語がやたらと目に付きました。
アメリカで宝くじの類の当選発表があったらしく、大金を獲得する幸福者が誕生したようです。
Powerballという、日本で言えばナンバーズみたいなものでしょうか、6つの数字を当てるくじで、少なくとも3人の当選者が出ることが分かったそうで、ネットでは大騒ぎになっています。
大騒ぎの理由は当選金額です。なんと、1.6 billion USD(日本円で1,680億円)ということです。
The Powerball lightning bolt has finally struck. Lucky ticket holders in three states — California, Florida and Tennessee — will split a record $1.6 billion Powerball jackpot that had lured of millions of lottery hopefuls into a frenzied buying spree until the last moments.
The winners beat the 1-in-292.2 million odds by picking the magic combination: 4, 8, 19, 27, 34 and Powerball 10.
(Winners in 3 states to split record $1.6B Powerball jackpot. USA Today. January 14, 2016.)
さて、"jackpot"という単語について。
"jackpot"は、「大当たり」という意味ですが、語源不明(ランダムハウス英和辞書)とされています。
語源不明とはなっていますが、諸説あるらしく、トランプのポーカーに由来するという説が有力な説の1つとなっています。
"jack"はトランプでジャックの札のこと、"pot"は賭け金総額を意味します。ポーカーでジャックのフォーカード(ジャックを4枚揃えること)を達成したプレイヤーが賭け金を総浚いすることから、「大当たり」の意味になったという説となっています。
アメリカで宝くじの類の当選発表があったらしく、大金を獲得する幸福者が誕生したようです。
Powerballという、日本で言えばナンバーズみたいなものでしょうか、6つの数字を当てるくじで、少なくとも3人の当選者が出ることが分かったそうで、ネットでは大騒ぎになっています。
大騒ぎの理由は当選金額です。なんと、1.6 billion USD(日本円で1,680億円)ということです。
The Powerball lightning bolt has finally struck. Lucky ticket holders in three states — California, Florida and Tennessee — will split a record $1.6 billion Powerball jackpot that had lured of millions of lottery hopefuls into a frenzied buying spree until the last moments.
The winners beat the 1-in-292.2 million odds by picking the magic combination: 4, 8, 19, 27, 34 and Powerball 10.
(Winners in 3 states to split record $1.6B Powerball jackpot. USA Today. January 14, 2016.)
さて、"jackpot"という単語について。
"jackpot"は、「大当たり」という意味ですが、語源不明(ランダムハウス英和辞書)とされています。
語源不明とはなっていますが、諸説あるらしく、トランプのポーカーに由来するという説が有力な説の1つとなっています。
"jack"はトランプでジャックの札のこと、"pot"は賭け金総額を意味します。ポーカーでジャックのフォーカード(ジャックを4枚揃えること)を達成したプレイヤーが賭け金を総浚いすることから、「大当たり」の意味になったという説となっています。
2016年1月13日水曜日
pontoon
初めて見る単語です。
A dozen children who plunged into a dam when a concrete pontoon overturned and landed on them at a scout camp on Tuesday evening are lucky to be alive, a paramedic who treated them said.
Seven children aged between 11 and 15 were hospitalised, mainly with neck, shoulder and spinal injuries, after the pontoon flipped at Baden-Powell Park in Samford, north of Brisbane, about 6.15pm.
(Kim Stephens. Seven children injured when pontoon flips at Samford scout camp. Brisbane Times. January 13, 2016.)
記事をざっと読んでみたのですが、"pontoon"が何を意味するのか、皆目見当がつきません。仕方ないので、辞書を引きますと、
舟橋(しゅうきょう)、箱舟
などといった、これまた聞きなれない日本語が載っていました。
オーストラリア英語の単語かと思いきや、語源はフランス語で橋、または平底舟を意味するpontに由来しているそうです。
グーグルでイメージ検索してみたのですが、ボートのイメージが多く出てきます。記事中では、
a three metre by three metre concrete pontoon
とあることから、舟というよりも、正方形の形をした浮き桟橋(float)、あるいはその一部のようなものかと思われます。
A dozen children who plunged into a dam when a concrete pontoon overturned and landed on them at a scout camp on Tuesday evening are lucky to be alive, a paramedic who treated them said.
Seven children aged between 11 and 15 were hospitalised, mainly with neck, shoulder and spinal injuries, after the pontoon flipped at Baden-Powell Park in Samford, north of Brisbane, about 6.15pm.
(Kim Stephens. Seven children injured when pontoon flips at Samford scout camp. Brisbane Times. January 13, 2016.)
記事をざっと読んでみたのですが、"pontoon"が何を意味するのか、皆目見当がつきません。仕方ないので、辞書を引きますと、
舟橋(しゅうきょう)、箱舟
などといった、これまた聞きなれない日本語が載っていました。
オーストラリア英語の単語かと思いきや、語源はフランス語で橋、または平底舟を意味するpontに由来しているそうです。
グーグルでイメージ検索してみたのですが、ボートのイメージが多く出てきます。記事中では、
a three metre by three metre concrete pontoon
とあることから、舟というよりも、正方形の形をした浮き桟橋(float)、あるいはその一部のようなものかと思われます。
2016年1月12日火曜日
written in stone
"written in stone"という表現をご存知でしょうか?
下記のような感じで使われます。
The doctor told me I have taken down every medical report on the life expectancy of the kind of cancer I have. The usual expectancy is two to three years, I'm on 13 years now, and they don't know why, and they don't know what I'm doing different.
(中略)
They are one of the main reasons, I'm still here to help others realize it's not written in stone. Things can be changed, but you have to do your share too and you have to give up some things but you can fight this or anything life throws at you, don't just sit and take it. Do something about it.
(Kathy Golemiec. Realize things aren’t written in stone. NG News. January 7, 2016.)
ちょっと引用部分だけでは分かり辛いかと思いますが、これは癌を患っている人の手記です。何の癌かは書かれていませんが、化学療法などを受けながら治療を続けているようです。
it's not written in stone.
という表現に続き、
Things can be changed...
とある部分がヒントになります。
この成句は、"not set in stone"とも表現されることがあります。Collins Cobuild Dictionary of Idiomsの定義では、下記のようになっています。
If you say that something such as an agreement, policy, or rule is not set in stone, you are pointing out that it is not permanent and that it can be changed.
つまり、この成句は、決して不変のものではない、という意味で主に否定形で使われることが多いのです。
コーパスで検索すると、"set"の他には、"carved"などが用いられます。
HOW TALL WILL YOUR CHILD BE? THIS FORMULA ISN'T CARVED IN STONE, BUT IT DOES seem to be relatively successful at predicting adult height. For girls: Subtract 5 in. from dad's height and keep mom's height constant - your daughter should fall somewhere between the two. So, a girl born to a father who is 5 ft. 10 in. (178 cm) and a mother who's 5 ft. 7 in. (170 cm) should grow to somewhere between 5 ft. 5 in. (165 cm) and 5 ft. 7 in. (170 cm).
(Today's Parent. 2005.)
"written (carved) in stone"とは、恐らくは石碑などに刻まれた文字のことを言っているのだろうと思われます。石碑に刻まれた文字が遠い過去の事実の記録として、不変の事実として見做されるように。
主に否定形で用いられると書きましたが、下記のように否定のコンテクストでない用例もあります。
She was fired, she says, for being pregnant. One week before she was due to give birth and go on an eight-week pre-approved maternity leave, her boss announced she was being permanently replaced " because of the length of time the position would be vacant." "You can't believe how angry I am," says Soreo-Yasher, whose family has been struggling to make it without her $ 35,000 salary. "If you're going to have a family, you better make sure it's written in stone somewhere that you will get your job back. Because they can do this to you."
(USA Today. 1991.)
下記のような感じで使われます。
The doctor told me I have taken down every medical report on the life expectancy of the kind of cancer I have. The usual expectancy is two to three years, I'm on 13 years now, and they don't know why, and they don't know what I'm doing different.
(中略)
They are one of the main reasons, I'm still here to help others realize it's not written in stone. Things can be changed, but you have to do your share too and you have to give up some things but you can fight this or anything life throws at you, don't just sit and take it. Do something about it.
(Kathy Golemiec. Realize things aren’t written in stone. NG News. January 7, 2016.)
ちょっと引用部分だけでは分かり辛いかと思いますが、これは癌を患っている人の手記です。何の癌かは書かれていませんが、化学療法などを受けながら治療を続けているようです。
it's not written in stone.
という表現に続き、
Things can be changed...
とある部分がヒントになります。
この成句は、"not set in stone"とも表現されることがあります。Collins Cobuild Dictionary of Idiomsの定義では、下記のようになっています。
If you say that something such as an agreement, policy, or rule is not set in stone, you are pointing out that it is not permanent and that it can be changed.
つまり、この成句は、決して不変のものではない、という意味で主に否定形で使われることが多いのです。
コーパスで検索すると、"set"の他には、"carved"などが用いられます。
HOW TALL WILL YOUR CHILD BE? THIS FORMULA ISN'T CARVED IN STONE, BUT IT DOES seem to be relatively successful at predicting adult height. For girls: Subtract 5 in. from dad's height and keep mom's height constant - your daughter should fall somewhere between the two. So, a girl born to a father who is 5 ft. 10 in. (178 cm) and a mother who's 5 ft. 7 in. (170 cm) should grow to somewhere between 5 ft. 5 in. (165 cm) and 5 ft. 7 in. (170 cm).
(Today's Parent. 2005.)
"written (carved) in stone"とは、恐らくは石碑などに刻まれた文字のことを言っているのだろうと思われます。石碑に刻まれた文字が遠い過去の事実の記録として、不変の事実として見做されるように。
主に否定形で用いられると書きましたが、下記のように否定のコンテクストでない用例もあります。
She was fired, she says, for being pregnant. One week before she was due to give birth and go on an eight-week pre-approved maternity leave, her boss announced she was being permanently replaced " because of the length of time the position would be vacant." "You can't believe how angry I am," says Soreo-Yasher, whose family has been struggling to make it without her $ 35,000 salary. "If you're going to have a family, you better make sure it's written in stone somewhere that you will get your job back. Because they can do this to you."
(USA Today. 1991.)
2016年1月11日月曜日
rapefugee
英語国民というのはかばん語が好きなんだなあと思いました。
英語という言語が成し得る特徴なのかもしれませんし、ひょっとすると単にマスコミの造語を作りたがる傾向なのかもしれません。
ということで、下記の引用からかばん語を探しましょう。
German protesters seething over a series of sexual assaults of women by migrants on New Year's Eve brought tensions to a flashpoint in Cologne, where police unleashed water cannons and tear gas to control crowds.
Fallout from the holiday attacks — in which dozens of women in the western German city endured a horrifying “gauntlet” of groping and violence by mobs of men — has heightened anger over the country’s welcoming attitude toward migrants and refugees.
Dueling groups took over the streets Saturday, including 1,700 anti-Muslim demonstrators who threw bottles and firecrackers at cops and carried signs reading, "Rapefugees Not Welcome," and shouting, "Merkel out," denouncing the open-door policy of Chancellor Angela Merkel, who welcomed 1.1 million refugees and migrants to Germany in 2015.
(Mary Kay Linge. Germans slam 'rapefugees' in wake of mass sexual attack. New York Post. January 10, 2016.)
すぐに分かったでしょうか?
そうです、
rapefugee
は、"rape"と"refugee"のかばん語ですね。
2015年の大晦日、ドイツのケルンで、女性が複数の男性に取り囲まれて暴行を受けたり、所持品を盗まれたりという被害が多発しました。被害届の件数は400件余りにも上っているそうですが、加害者は不法移民という見方が濃厚のようです。
ドイツ政府は移民に対して寛容な政策を採っているようですが、これを機会にして政府への批判も高まっています。
英語という言語が成し得る特徴なのかもしれませんし、ひょっとすると単にマスコミの造語を作りたがる傾向なのかもしれません。
ということで、下記の引用からかばん語を探しましょう。
German protesters seething over a series of sexual assaults of women by migrants on New Year's Eve brought tensions to a flashpoint in Cologne, where police unleashed water cannons and tear gas to control crowds.
Fallout from the holiday attacks — in which dozens of women in the western German city endured a horrifying “gauntlet” of groping and violence by mobs of men — has heightened anger over the country’s welcoming attitude toward migrants and refugees.
Dueling groups took over the streets Saturday, including 1,700 anti-Muslim demonstrators who threw bottles and firecrackers at cops and carried signs reading, "Rapefugees Not Welcome," and shouting, "Merkel out," denouncing the open-door policy of Chancellor Angela Merkel, who welcomed 1.1 million refugees and migrants to Germany in 2015.
(Mary Kay Linge. Germans slam 'rapefugees' in wake of mass sexual attack. New York Post. January 10, 2016.)
すぐに分かったでしょうか?
そうです、
rapefugee
は、"rape"と"refugee"のかばん語ですね。
2015年の大晦日、ドイツのケルンで、女性が複数の男性に取り囲まれて暴行を受けたり、所持品を盗まれたりという被害が多発しました。被害届の件数は400件余りにも上っているそうですが、加害者は不法移民という見方が濃厚のようです。
ドイツ政府は移民に対して寛容な政策を採っているようですが、これを機会にして政府への批判も高まっています。
2016年1月8日金曜日
dorky
万歩計を始め、活動量計と言われる日常の心拍数や血圧と運動量を測定するデバイスなど、今どきの計測器はやたらとスマホと同期するものが多くなってきましたが、遂に妊娠検査キットまでがスマホとつながるものが出てきました。
といっても、妊娠検査自体のテクノロジーとしてはこれまでと関わらず、検査キットを尿に浸す必要があるようですが、キットはBluetoothによってスマホと通信し、結果がスマホの画面に表示されるというのが目新しいところということのようです。
Gizmodo reports from the Consumer Electronics Show, where the company just introduced the First Response Pregnancy Pro test, which they proudly tout as “the first pregnancy test that syncs with your smartphone.”
(Kelly Faircloth. This Connected Pregnancy Test Is Dorky, But It's the Future of Fertility Products. Jezebel. January 8, 2016.)
目新しさは単に結果がスマホ画面に表示されるということだけでなく、結果表示までの間にさまざまなコンテンツを表示したり、また結果が陽性であった場合には産婦人科受診にあたってのアドバイスを表示するなど、「おまけ」の機能がついているようです。
ところで、このハイテクの妊娠検査キットについては様々なメディアで報道されているのですが、そのいずれも否定的な論調です。何でもかんでも、スマホと同期すればいいってもんじゃないよ、ということでしょうか。
上記に引用した記事でも、
dorky
と表現しています。この、"dorky"という単語、初めて見ました。
辞書にもスラングとして載っていますが、嫌な奴とか、いけすかない、という意味だそうです。とんま、間抜け、という意味もあるようです。
語源は、男性器を意味する"dick"がなまったものということです。
わたくし個人としては、今後妊娠検査キットのお世話になることはまずないと思うのでどうでもいいのですが、やはり何でもかんでもスマホかよ・・・、という気分にはなります。
といっても、妊娠検査自体のテクノロジーとしてはこれまでと関わらず、検査キットを尿に浸す必要があるようですが、キットはBluetoothによってスマホと通信し、結果がスマホの画面に表示されるというのが目新しいところということのようです。
Gizmodo reports from the Consumer Electronics Show, where the company just introduced the First Response Pregnancy Pro test, which they proudly tout as “the first pregnancy test that syncs with your smartphone.”
(Kelly Faircloth. This Connected Pregnancy Test Is Dorky, But It's the Future of Fertility Products. Jezebel. January 8, 2016.)
目新しさは単に結果がスマホ画面に表示されるということだけでなく、結果表示までの間にさまざまなコンテンツを表示したり、また結果が陽性であった場合には産婦人科受診にあたってのアドバイスを表示するなど、「おまけ」の機能がついているようです。
ところで、このハイテクの妊娠検査キットについては様々なメディアで報道されているのですが、そのいずれも否定的な論調です。何でもかんでも、スマホと同期すればいいってもんじゃないよ、ということでしょうか。
上記に引用した記事でも、
dorky
と表現しています。この、"dorky"という単語、初めて見ました。
辞書にもスラングとして載っていますが、嫌な奴とか、いけすかない、という意味だそうです。とんま、間抜け、という意味もあるようです。
語源は、男性器を意味する"dick"がなまったものということです。
わたくし個人としては、今後妊娠検査キットのお世話になることはまずないと思うのでどうでもいいのですが、やはり何でもかんでもスマホかよ・・・、という気分にはなります。
2016年1月7日木曜日
ピーナッツ! ― peanuts
ピーナッツが好きです。食べ始めたら止められません。
柿の種などに混ざっているピーナッツは中国産ですが、やはり千葉県産の殻つき落花生が美味しいです。あれは決して安くないのですが、英語では十把一絡げにして”ピーナッツ”になってしまい、しかも「取るに足らないもの」の象徴になっているのですから呆れます。
下記の引用を読んでみましょう。
Jan 6 South Korea should pay the United States "very substantially" for maintaining 28,000 troops there to help defend it from the North, Republican presidential contender Donald Trump told CNN on Wednesday, a day after Pyongyang detonated a nuclear device.
Trump told the cable television network: "We get paid nothing, we get paid peanuts" for deploying the troops to South Korea. But Seoul, still technically at war with North Korea, has shouldered part of Washington's cost for stationing its troops in the country since 1991.
(Trump says South Korea pays 'peanuts' for U.S. troop presence. Reuters. January 7, 2016.)
米・共和党の、大統領選候補指名を目論むドナルド・トランプ氏の発言、
we get paid peanuts
は、要はもらうものをもらっていない、ということを言っています。コンテクストとしては、韓国に駐留する米軍に対して韓国政府が提供する資金が少ない、ということを批判しているというものです。
"peanut"を辞書で引くと、
少額、はした金
という意味で使われることが分かります。これはアメリカの口語表現なのですが、使われるときは"peanuts"という複数形で使われます。
興味深いことに、"peanut gallery"という表現もあるようです。これは、劇場やホールの2階席など(あるいは3階席とかもあるかもしれませんが)の一番安い席のことを指して言うのだそうです。
"peanut gallery"と言うようになった背景は面白く、観客が劇場で買うのに一番安いのがピーナッツだったから、ということらしいです。つまり、ピーナッツを買うような貧乏人が座る席ということなのでしょう。
もう1つの意味に、批評家、評論家という意味があるようですが、こちらも蔑みの意味が込められており、劇場の2階席などから役者の芝居が下手だとピーナッツを投げつけたことから由来するということですから、はてさて、ピーナッツは見下されたものです。
柿の種などに混ざっているピーナッツは中国産ですが、やはり千葉県産の殻つき落花生が美味しいです。あれは決して安くないのですが、英語では十把一絡げにして”ピーナッツ”になってしまい、しかも「取るに足らないもの」の象徴になっているのですから呆れます。
下記の引用を読んでみましょう。
Jan 6 South Korea should pay the United States "very substantially" for maintaining 28,000 troops there to help defend it from the North, Republican presidential contender Donald Trump told CNN on Wednesday, a day after Pyongyang detonated a nuclear device.
Trump told the cable television network: "We get paid nothing, we get paid peanuts" for deploying the troops to South Korea. But Seoul, still technically at war with North Korea, has shouldered part of Washington's cost for stationing its troops in the country since 1991.
(Trump says South Korea pays 'peanuts' for U.S. troop presence. Reuters. January 7, 2016.)
米・共和党の、大統領選候補指名を目論むドナルド・トランプ氏の発言、
we get paid peanuts
は、要はもらうものをもらっていない、ということを言っています。コンテクストとしては、韓国に駐留する米軍に対して韓国政府が提供する資金が少ない、ということを批判しているというものです。
"peanut"を辞書で引くと、
少額、はした金
という意味で使われることが分かります。これはアメリカの口語表現なのですが、使われるときは"peanuts"という複数形で使われます。
興味深いことに、"peanut gallery"という表現もあるようです。これは、劇場やホールの2階席など(あるいは3階席とかもあるかもしれませんが)の一番安い席のことを指して言うのだそうです。
"peanut gallery"と言うようになった背景は面白く、観客が劇場で買うのに一番安いのがピーナッツだったから、ということらしいです。つまり、ピーナッツを買うような貧乏人が座る席ということなのでしょう。
もう1つの意味に、批評家、評論家という意味があるようですが、こちらも蔑みの意味が込められており、劇場の2階席などから役者の芝居が下手だとピーナッツを投げつけたことから由来するということですから、はてさて、ピーナッツは見下されたものです。
2016年1月6日水曜日
Second Amendment
銃による悲劇が絶えないアメリカ。2015年を振り返ってみても、複数の銃乱射事件で尊い命が多数犠牲になりました。
今朝のラジオではトップニュースで、オバマ大統領が銃規制に本腰を上げたという話題を取り上げていました。
An emotional Obama flexes his executive muscle on gun control
While formally announcing executive orders on gun control, President Obama said Tuesday that "Second Amendment rights are important, but so are other rights" such as freedom of religion and freedom of assembly.
(An emotional Obama flexes his executive muscle on gun control. The Washington Post. January 5, 2016.)
オバマ大統領は大統領令の発令という、議会承認の必要がない権利を行使し、銃の流通コントロールに新しい規制を設ける意向を示したということです。
ところで、記事中には、
Second Amendment
という単語が出てきます。
以前に、Fifth Amendmentというものを取り上げたことがありますが覚えておられるでしょうか?
いずれも、合衆国憲法の修正(Amendment)のことですが、Second Amenedmentは米国民が自衛のために武装することを認める権利について定めたものです。銃の所持はこのSecond Amendmentによって保証されているとされています。
今朝のラジオではトップニュースで、オバマ大統領が銃規制に本腰を上げたという話題を取り上げていました。
An emotional Obama flexes his executive muscle on gun control
While formally announcing executive orders on gun control, President Obama said Tuesday that "Second Amendment rights are important, but so are other rights" such as freedom of religion and freedom of assembly.
(An emotional Obama flexes his executive muscle on gun control. The Washington Post. January 5, 2016.)
オバマ大統領は大統領令の発令という、議会承認の必要がない権利を行使し、銃の流通コントロールに新しい規制を設ける意向を示したということです。
ところで、記事中には、
Second Amendment
という単語が出てきます。
以前に、Fifth Amendmentというものを取り上げたことがありますが覚えておられるでしょうか?
いずれも、合衆国憲法の修正(Amendment)のことですが、Second Amenedmentは米国民が自衛のために武装することを認める権利について定めたものです。銃の所持はこのSecond Amendmentによって保証されているとされています。
2016年1月5日火曜日
schnoz
整形外科の技術というものはどこまで進歩するのでしょうか。偶々ですが、2件のニュースを目にしました。
1件目は、男性のシンボルを再生させたというものです。
A man who had his penis ripped off in a horror accident in childhood is to lose his virginity to an "award winning" dominatrix.
Mohammed Abad from Edinburgh is to rendezvous with Charlotte Rose in London after a dinner date this week.
Rose, a sexual freedom campaigner, offered to have sex with Mohammed after learning he had surgery to fit an 8-inch bionic penis which has only just begun working.
(Man fitted with bionic penis will finally lose his virginity aged 43 to £200-an-hour dominatrix. Mirror. January 4, 2016.)
記事の動画ではグラフィカルな説明がありますのでご注意ください。なお、まじめな話であり、本人にとっては重大な問題であることは違いありません。
2件目は、鼻に関するものです。
A man too embarrassed to take a selfie — because he was born without a schnoz — can finally do so, thanks to a plastic surgeon with a nose for news.
Li Ming, 23, was born with the rare deformity and given up for adoption by his parents in the southwest province of Chengdu, China, according to the People’s Daily of China.
A plastic surgeon learned of Li’s plight last year — and offered to do the nose-crafting work free of charge.
(David K. Li. Man born without nose takes first selfie after getting free schnoz. New York Post. January 4, 2016.)
鼻のことを言うのに、
schnoz
という単語を使っています。
ランダムハウス英和辞書を引くと、米俗語とあり、(特に)大きな鼻のことを言うのに使われるそうです。
"schnozz"というスペルもあるようです。英単語では、"nose"、"nozzle"という単語がありますが、これらの単語がイディッシュ語のスペルに影響を受けた単語ということです。元をたどればドイツ語で鼻を意味するSchanuzeに由来するもののようです。
1件目は、男性のシンボルを再生させたというものです。
A man who had his penis ripped off in a horror accident in childhood is to lose his virginity to an "award winning" dominatrix.
Mohammed Abad from Edinburgh is to rendezvous with Charlotte Rose in London after a dinner date this week.
Rose, a sexual freedom campaigner, offered to have sex with Mohammed after learning he had surgery to fit an 8-inch bionic penis which has only just begun working.
(Man fitted with bionic penis will finally lose his virginity aged 43 to £200-an-hour dominatrix. Mirror. January 4, 2016.)
記事の動画ではグラフィカルな説明がありますのでご注意ください。なお、まじめな話であり、本人にとっては重大な問題であることは違いありません。
2件目は、鼻に関するものです。
A man too embarrassed to take a selfie — because he was born without a schnoz — can finally do so, thanks to a plastic surgeon with a nose for news.
Li Ming, 23, was born with the rare deformity and given up for adoption by his parents in the southwest province of Chengdu, China, according to the People’s Daily of China.
A plastic surgeon learned of Li’s plight last year — and offered to do the nose-crafting work free of charge.
(David K. Li. Man born without nose takes first selfie after getting free schnoz. New York Post. January 4, 2016.)
鼻のことを言うのに、
schnoz
という単語を使っています。
ランダムハウス英和辞書を引くと、米俗語とあり、(特に)大きな鼻のことを言うのに使われるそうです。
"schnozz"というスペルもあるようです。英単語では、"nose"、"nozzle"という単語がありますが、これらの単語がイディッシュ語のスペルに影響を受けた単語ということです。元をたどればドイツ語で鼻を意味するSchanuzeに由来するもののようです。
2016年1月4日月曜日
bitten by the bug
あらためまして、新年あけましておめでとうございます。
今日が仕事始めという方もおられると思います。小生の勤務先は明日が仕事始めとなっておりまして、少しだけ長い年始休みをいただいております。
さて、今年もえいご1日1語をよろしくお願い申し上げます。ということで、いきなり引用から入ります。
The smart-home bug has bitten Facebook founder Mark Zuckerberg. In a Sunday evening Facebook post, the billionaire entrepreneur announced his intention to build a connected-home system akin to the fictional character Tony Stark’s J.A.R.V.I.S. system, from the Iron Man comic and movie series
Zuckerberg says his design will start out with the basics that most pre-fab systems offer today: lighting controls, a programmable thermostat, and streaming music on demand. While it's unlikely to ever be as powerful as Tony Stark's fantasy system, Zuckberg says his will eventually be controlled by voice commands, that it will learn to recognize visitors at the door, and that it will monitor his newborn daughter’s room and alert him and his wife when there’s a problem.
(Ed Oswald. Facebook CEO Mark Zuckerberg to build his own AI-infused smart home system. Techhive. January 3, 2016.)
新年早々、「ムシに噛まれる」、というのはあまり良くない話ではありますが、今日は引用した記事の冒頭にある、
The smart-home bug has bitten Facebook founder
という部分に着目します。
これは、
be bitten by the bug
という成句のバリエーションなのです。
Collins Cobuild Dictionary of Idiomsに以下のような説明がありました。
If you are bitten by the gardening bug, for example, or are bitten by the ating bug, you become very enthusiastic about gardening or acting, and you start doing it a lot.
日本語では、「かぶれる」、「はまる」、というくらいの意味になるでしょうか。
そもそも、"bug"の名詞の意味に、「~狂」、つまり、~に熱中している人という意味合いがあります。
今日が仕事始めという方もおられると思います。小生の勤務先は明日が仕事始めとなっておりまして、少しだけ長い年始休みをいただいております。
さて、今年もえいご1日1語をよろしくお願い申し上げます。ということで、いきなり引用から入ります。
The smart-home bug has bitten Facebook founder Mark Zuckerberg. In a Sunday evening Facebook post, the billionaire entrepreneur announced his intention to build a connected-home system akin to the fictional character Tony Stark’s J.A.R.V.I.S. system, from the Iron Man comic and movie series
Zuckerberg says his design will start out with the basics that most pre-fab systems offer today: lighting controls, a programmable thermostat, and streaming music on demand. While it's unlikely to ever be as powerful as Tony Stark's fantasy system, Zuckberg says his will eventually be controlled by voice commands, that it will learn to recognize visitors at the door, and that it will monitor his newborn daughter’s room and alert him and his wife when there’s a problem.
(Ed Oswald. Facebook CEO Mark Zuckerberg to build his own AI-infused smart home system. Techhive. January 3, 2016.)
新年早々、「ムシに噛まれる」、というのはあまり良くない話ではありますが、今日は引用した記事の冒頭にある、
The smart-home bug has bitten Facebook founder
という部分に着目します。
これは、
be bitten by the bug
という成句のバリエーションなのです。
Collins Cobuild Dictionary of Idiomsに以下のような説明がありました。
If you are bitten by the gardening bug, for example, or are bitten by the ating bug, you become very enthusiastic about gardening or acting, and you start doing it a lot.
日本語では、「かぶれる」、「はまる」、というくらいの意味になるでしょうか。
そもそも、"bug"の名詞の意味に、「~狂」、つまり、~に熱中している人という意味合いがあります。
2016年1月1日金曜日
2016年、新年の抱負は? ー weight cycling
新年明けましておめでとうございます。2016年がスタートしました。本年もえいご1日1語をよろしくお願い申し上げます。
ところで、今年の抱負は何ですか?
米国人の多くの人は、痩せること、つまり体重減少を目標に立てるようです。しかしながら、これほど挫折する確率が高い抱負も無いという統計があるのも事実です。
Lose weight: Year after year, it's America's No. 1 resolution. Maybe it's yours.
But, as you probably know all too well, most weight-loss resolutions end up broken. Research from the University of Scranton suggests that one-third of people who ring in the New Year with resolutions throw in the towel by February. Meanwhile, a quarter of resolvers don't even make it a full week. But experts say that perhaps willpower isn't the problem. Making a resolution to lose weight in the first place is.
"A lot of people in the health and wellness industry have known this for a long time – that diets and resolutions to lose weight don't work for the vast majority of people," says Michelle May, physician and author of "Eat What You Love, Love What You Eat." "Rather, dieting or focusing on weight loss leads to weight cycling and long-term weight gain."
(K. Aleisha Fetters. Why You Shouldn't Resolve to Lose Weight This Year. US News & World Report. December 31, 2015.)
さて、引用の最後の段落で、
weight cycling
という興味深い表現が出てきます。
以前に取り上げたことがある、yo-yo dietという表現を覚えておられるでしょうか?
weight cyclingはほぼ同じ意味で使われており、体重が少し減ってはまた増えを繰り返すことを言います。
要は長続きしない、ということなのです。
既に新年の抱負を立ててしまった方には申し訳ありません。
ところで、今年の抱負は何ですか?
米国人の多くの人は、痩せること、つまり体重減少を目標に立てるようです。しかしながら、これほど挫折する確率が高い抱負も無いという統計があるのも事実です。
Lose weight: Year after year, it's America's No. 1 resolution. Maybe it's yours.
But, as you probably know all too well, most weight-loss resolutions end up broken. Research from the University of Scranton suggests that one-third of people who ring in the New Year with resolutions throw in the towel by February. Meanwhile, a quarter of resolvers don't even make it a full week. But experts say that perhaps willpower isn't the problem. Making a resolution to lose weight in the first place is.
"A lot of people in the health and wellness industry have known this for a long time – that diets and resolutions to lose weight don't work for the vast majority of people," says Michelle May, physician and author of "Eat What You Love, Love What You Eat." "Rather, dieting or focusing on weight loss leads to weight cycling and long-term weight gain."
(K. Aleisha Fetters. Why You Shouldn't Resolve to Lose Weight This Year. US News & World Report. December 31, 2015.)
さて、引用の最後の段落で、
weight cycling
という興味深い表現が出てきます。
以前に取り上げたことがある、yo-yo dietという表現を覚えておられるでしょうか?
weight cyclingはほぼ同じ意味で使われており、体重が少し減ってはまた増えを繰り返すことを言います。
要は長続きしない、ということなのです。
既に新年の抱負を立ててしまった方には申し訳ありません。
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