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2016年1月18日月曜日

hatchet job

電子タバコについては当ブログでも何度か取り上げたことがありますが、今回引用する記事は電子タバコの習慣性に関するものです。

電子タバコには習慣性があり、タバコを止められなくなる、とする研究報告で、その研究方法自体に問題があると言われているようです。


A meta-study claiming those who use e-cigarettes are less likely to quit smoking than those who don't has been blasted as an "unscientific hatchet job."

The controversial research published in the Lancet Respiratory Medicine and co-authored by Professor Stanton Glantz reviewed 38 studies from across the globe and came to the conclusion that those who used e-cigarettes were 28 percent less likely to quit regular cigarettes than those who didn’t vape at all.

"The irony is that quitting smoking is one of the main reasons both adults and kids use e-cigarettes, but the overall effect is less, not more, quitting," Glantz claimed.

The study suffers from critical flaws, scientists and tobacco control experts conclude, which make its conclusions deeply suspect.
(Guy Bentley. Study Claiming E-Cigarettes Make Quitting Harder Exposed As 'Unscientific Hatchet Job.'The Daily Caller. January 17, 2016.)


問題とされたのは、医学界でも権威のあるLancet誌に掲載されたメタアナリシス論文で、世界各国の電子タバコに関する38の研究論文を分析したものですが、分析方法や手法に問題があるとされ、科学的な信頼性に欠けるのだそうです。

さて、


hatchet job


という表現に着目したいと思います。

ここでは、問題とされている「メタアナリシス論文」が"(unscientific) hatchet job"とされているものですが、"hatchet job"を辞書で引くと、


悪意に満ちた批評(ランダムハウス英和辞書)


という訳語が載っていました。

つまりは、電子タバコが習慣性になりやすい、という主張を展開するために、非科学的な手法で無理やりそのような結論を導き出している、と批判しているものと思われます。

電子タバコについては随分と議論になっていますが、普及させたい側と嫌煙派との綱引きになっているのでしょうか。

"hatchet job"という表現の話に戻ります。

"辞書を眺めていると、"hatchet man"という表現もあることが分かりますが、こちらは、


(候補者や公職にある者などの中傷専門の)暴露記事作者[記者];批評家


という意味があることが分かります。

"hatchet"とは手斧のことですが、斧を振り回して何でもかんでも切り刻むことが中傷合戦を喩える表現になったのでしょうか。語源を求めましたがこれといった説明を見つけられませんでした。


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