アメリカにおける肥満の問題は深刻ですが、特に子供は学校で食べるランチや、いわゆるソフトドリンクが肥満に影響していると言われています。つまり、そばにあるから、容易に手に入るから食べてしまう、飲んでしまう、というわけです。
過去にはニューヨークシティでメガサイズのドリンクを廃止するという行政のアクションが物議を醸したりもしましたが、やはり環境というのは大事です。
If students want weight off their shoulders, they should look no further than the water dispenser in the cafeteria.
A study by NYU Langone Medical Center released Tuesday found a statistically significant reduction in the obesity levels of New York City students who attend 1,127 public schools with free water available in lunch rooms.
The study of over 1 million kindergarten through 8th grade students found that schools with so-called water jets — which resemble Slushee machines — saw a reduction in obesity among boys of nearly 1% and .6% in girls after the dispensers were installed.
(Stephen Rex Brown. Water machines available in schools can help kids lose weight. New York Daily News. January 19, 2016.)
やはりアメリカの学校で、自動販売機に代わるウォーターディスペンサーを設置したところ、肥満率の減少が見られたということです。
ということで、やはり「環境は大事」、です。
さて、引用した記事の冒頭で、
weight off their shoulders
とあるのですが、肥満の問題だけに、"weight"を「体重」と解釈しましたが、続く"off their shoulders"に、あれっ、となってしましました。体重増加が肩周りのものとは限らないでしょう。
実はこの表現は、成句だということを辞書で引いて分かった次第です。
"weight on one's shoulders"とは、日本語で言えば、色々な責任やタスクがある人の両肩にずっしりと乗っかっている、ということです。
"off one's shoulders"はその逆ですから、重荷が解ける、重荷から解放される、ということです。
つまり引用した記事の冒頭の表現は、体重の"weight"と“体重増加という懸念から解放されたいという希望”を意味した"weight off their shoulders"をかけた、ある意味しゃれの類だと思われます。
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