共和党でかつて大統領候補としてトランプ氏とも鎬を削ったMitt Romney氏が偽名のツイッターアカウントを持っていたということで話題になっています。
政治家を含む有名人が発信するソーシャルメディアのアカウントというのは一般的には公式に認証されるというのが当たり前になっていますが、この公式アカウントとは別に、本人であることを隠して開設していたアカウントが存在していたことが明らかになったというものです。
Mitt Romney, the senator from Utah, former Republican presidential candidate and former Massachusetts governor, is also, apparently, the man behind a Twitter account that uses the moniker “Pierre Delecto.”
Mr. Romney on Sunday admitted to McKay Coppins, a writer at The Atlantic, that he was responsible for the social media account, which he uses to covertly monitor political discourse and occasionally defend himself. It’s unclear what, if anything, Pierre Delecto is a reference to.
(中略)
In the Atlantic profile, Mr. Romney admitted to having what he called a “lurker account” — essentially a profile under a different name that he operated in secret to monitor the political conversation. But he declined to divulge the name associated with the account.
The admission spurred curiosity, particularly that of the online newsmagazine Slate.
(Mihir Zaveri. Mitt Romney Admits to Having a Secret Twitter Account. New York Times. October 21, 2019.)
恐らくはSNS上での自身の評判が気になって仕方がなかったのでしょうか、Romney氏は"Pierre Delecto"なる偽名アカウントを使って、時に自身の立場を擁護するような投稿もしていたようです。
発覚のきっかけは、偽名アカウントが同氏の孫のアカウントをフォローしているのが判明したということからだそうですから、脇が甘かったのかも知れません。
ところで今日の一語ですが、
lurker account
というのは、SNS時代に生まれた単語と言って良いでしょう。
そもそも”lurk”という動詞には、
待ち伏せする、潜伏する
人目を忍ぶ
という意味がありますが、Merriam-Webster Dictionary(オンライン版)では、
to read messages without contributing on an Internet discussion forum (such as a newsgroup or chat room) or social media platform (such as Facebook or Twitter)
という定義が追加されています。
インターネット上、顔が見えない相手に対しては"lurker"を疑ってかかるべきなのかもしれませんが、世知辛い世の中だと思います。
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