アラブ首長国連邦のドバイでCOP 28(国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議)が開催されています。
環境問題、特に温室効果ガス削減の取り組みが話し合われる会議の1コマでちょっとしたハプニングがあったようです。
米国代表として出席したケリー元国務長官がスピーチの最中におならをかましたというのです。
John Kerry might need to cut back on his own emissions.
The Biden administration’s climate envoy was discussing US policy on coal power plants at the Climate Change Conference in Dubai on Sunday when Kerry may have unleashed a burst of wind energy.
The former secretary of state was speaking next to Becky Anderson, managing editor of CNN Abu Dhabi, and Fatih Birol, executive director of the International Energy Agency, when a Bronx cheer suddenly erupted midsentence.
(Loud fart sound erupts during John Kerry’s speech at climate panel. New York Post. December 4, 2023.)
問題の出来事はケリー氏が、温暖化を食い止めるためには石炭火力による発電設備をこれ以上認める訳には行かない、などと熱弁をふるっている、まさにその最中に起きました。
引用した記事の冒頭では、ケリー氏は自身の排出ガスを削減すべき、などと皮肉たっぷりですが、全くもってタイミングが悪かったと言う他ありません。
さて、引用の後半部分で、
a Bronx cheer suddenly erupted midsentence
とあります。
この"Bronx cheer"のBronxはニューヨークのブロンクス地区のことですが、野球チームのニューヨークヤンキースのホームでもあります。
チームのファンらが審判の判定に異議があると、唇と舌を震わせて音を出すブーイングが巻き起こるといい、これが"Bronx cheer"と呼ばれる所以だそうです。
つまり、"Bronx cheer"とは軽蔑、嘲りの所作を意味するものなのですが、唇と舌を使って出すその音はおならの音を模したものとも言われており、故に記事ではケリー氏のおならに擬えて使っていると思われます。
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