EVメーカーのテスラで充電設備の担当部門がリストラ、というニュースが波紋を呼んでいます。
記事によれば、CEOであるマスク氏の決断によるものだそうですが、同社の充電インフラであるスーパーチャージャーネットワークの計画やメンテナンスを担当する部門の責任者とほぼ全てのスタッフが解雇されることになったということです。
Musk’s decision, as reported by The Information, to dismiss the head of the business, Rebecca Tinucci, and most or all of the staff that operated and maintained the system left officials at automakers and Tesla suppliers uncertain about the future.
(中略)
Andres Pinter, co-CEO of Bullet EV Charging Solutions, a supplier to the network, said, “As contractors for the Supercharger network, my team woke up to a sharp kick in the pants this morning.”
“Tesla has already been awarded money under the federal government’s NEVI program,” he said, referring to the National Electric Vehicle Infrastructure formula program to provide funding to states to deploy EV charging networks.
(Elon Musk’s move to disband Tesla EV charging team blindsides car industry: ‘Sharp kick in the pants’. Reuters. April 30, 2024.)
確か昨年のことだったかと記憶するのですが、テスラは自社が米国で展開している充電設備網を他社EVメーカーにも使えるようにすると発表し、競合するフォード社などとの連携が強化されると共に、消費者の利便性も高まり、EV普及へのはずみがつくものと期待されていました。
また、これによりテスラ社の充電設備は政府からの補助金も得られるようになっているとのことなのですが、この期に及んで担当部門をリストラの対象にするという事態に関係者は困惑を隠しきれません。
関係者の発言が引用されていますが、
kick in the pants
という慣用句が使われています。
辞書を引くと、
(思わぬ)ひどい仕打ち、激しい非難;失望;ひじ鉄、拒絶
(研究社新英和大辞典)
などとあります。
想像もしなかった悪いことが起きた、という気持ちを表したものと解釈できます。
この"kick in the pants"というフレーズは、"kick in the teeth"と表現することもあるそうです。
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