ビジネスマン向けのSNSとして知られるLinkedInがゲームに参入した、という記事が目に留まりました。
プロフェッショナルが経歴や職歴を公開してネットワーキングするプラットフォーム上で「ゲーム」とはいささかミスマッチのように感じますが、ゲームと言ってもオンラインのビデオゲームなどではなく、パズルの類というべきもので、要は頭を使うゲームです。
Back in March, TechCrunch broke the news that LinkedIn was quietly testing the waters for games on its platform — word and logic puzzles similar to Wordle. Now, in an effort to attract more users and increase engagement, the platform is launching three of those games officially.
Queens, Crossclimb and Pinpoint — respectively testing your abilities in logic, trivia and word association — will be available globally starting today, both via a direct link to the games and by way of LinkedIn News, the division that developed them.
Similar to Wordle, each of these games can be played just once a day.
(Ingrid Lunden. LinkedIn launches gaming: 3 logic puzzles aimed at extending time spent on its networking platform. Tech Crunch. May 1, 2024.)
記事によれば、LinkedInは数ヶ月前からSNS上で無料ゲーム(パズル)のサービス展開を検討していたらしいことが分かります。
これは考えてみれば不思議なことでもなく、新聞や雑誌に週1回のクロスワードパズルが掲載されるように、購読者層を獲得するためにはこういったパズルは有効な手段と考えられているのです。
記事で、
LinkedIn was quietly testing the waters for games on its platform
というくだりがあります。
ここで、"test the waters"というのはイディオムで、利用者などの反応を見るために試してみる、というようなコンテクストで用いられます。
手元にあるCollins Cobuild Dictionary of Idiomsでは下記のような解説があります。
If you test the water or test the waters, you try to find out what the reaction to an idea or plan might be before taking action to put it into effect.
つまり、いきなり全面展開するのではなく、まずはどういう反応があるか、手応えを探る、ということです。
字義通りには「水を試す」ということになりますが、これは例えばバスタブに浸かる前に湯を手で触れてみて湯加減をみるというようなイメージであるとの説明がネット上では散見されます。
LinkedInは特にWordle(ニューヨークタイムズ紙が2022年に買収)のヒットが念頭にあるようで、公開された3つのゲームも英単語を推測する内容のものが含まれています。
私も早速3つのゲームをプレイしてみました。
ルールに馴染むのに少し時間がかかりそうですが、始めるとハマりそうなパズルではあります。それなりに手応えのある難易度ですが、Wordleのような手軽さ(シンプルさ)と比べるとちょっと重たいかなという感はあります。
LinkedInはユーザーのサイト滞在時間を延ばすと共に、ゲームをきっかけとするユーザー間の交流促進にもなることを期待しているようですが、果たしてその目論見は成功するでしょうか?
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