クルマを運転しながら正午のNHKニュースに耳を傾けていると、ウィスコンシン州で共和党の党大会が開催され、トランプ元大統領が党の大統領選挙候補者の正式指名を受けたと伝えていました。先週の発生した銃撃事件の衝撃冷めやらぬ中、トランプ候補の勢いは増す一方のようです。
一方のバイデン大統領と言えば、6月末の討論会での衰えぶりから撤退を要求する声が民主党内からも噴出するなど、苦しい状況に置かれています。そして、追い打ちをかけるように、新型コロナに感染・・・。頑なに続投を表明していたバイデン氏ですが、ここ数日は言動に変化が見られるとの報道も見られます。
夕方、ニュースを斜め読みしていますと、バイデン氏が撤退表明をするのは時間の問題と見られているようです。
Well-connected Democratic Party insiders say they expect President Biden to make a major announcement about his future soon after the Republican National Convention concludes in Milwaukee and that congressional leaders expect that Vice President Harris will become their nominee for president if Biden drops his reelection bid.
(Biden decision on future expected in coming days, and Harris is considered heir apparent. The Hill. July 18, 2024.)
バイデン氏が撤退したとしたら、民主党の候補者はどうなるのか?誰もが思うところでしょう。
引用した記事によれば、バイデン氏の後を継ぐのは副大統領のカマラ・ハリス氏との見方が有力のようです。
記事のタイトルでは
Harris is considered heir apparent
とあります。
"heir apparent"とは、法定(推定)相続人、という訳語がついていますが、被相続人が死亡した場合に当然法定相続人となる人、という説明がされています。(研究社新英和大辞典)
法定相続人という言葉は難解な法律用語の響きがありますが、"heir apparent"には、
(地位・役割などを)継ぐことが確定的な人
という意味があり、引用した記事で使われている意味合いはこちらの方かと思われます。
この"heir apparent"に対して、"heir presumptive"という言葉もあるのですが、こちらは推定相続人という訳語になっており、その人より先順位の人が被相続人の死亡の前に出現すれば相続権はない、との解説があります。
アメリカにおける副大統領は、大統領にもしものことがあった場合には直ちに大統領職を執行する立場にあると聞きます。副大統領に優先する立場の人はいない訳で、そういうことからバイデン氏が大統領選から撤退するということになれば、当然ながら副大統領が代わって候補者となる、ということなのでしょう。
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