スペインで"mass tourism"に反対する大規模な市民デモが行われたとの記事を読みました。
日本でも京都や鎌倉、富士山など、有名観光地で「観光公害」が問題になっています。
スペインでの話は初めて聞くものでしたので、外国の観光地でも観光公害が社会問題化しているのだろう、などと思いながら記事にアクセスしたという次第です。
Thousands of anti-tourism activists protested in Spain's Palma de Mallorca on Sunday in the latest demonstration against a key industry for the Iberian nation.
Carrying makeshift models of planes and cruise ships, protesters walked through the streets of the capital of Mallorca with posters reading 'no to mass tourism' and 'stop private jets'.
Anti-tourism activists have staged a series of protests this year in Barcelona, and other popular holiday destinations like Palma de Mallorca, Malaga and the Canary Islands, saying visitors drive up housing costs and lead to residents being unable to afford to live in city centres.
(Horaci Garcia. Thousands protest in Spain's Mallorca against mass tourism. Reuters. July 22, 2024.)
さて、日本語の「観光公害」に相当する英語としては、
overtourism
という言葉があります。
記事では、"mass tourism"ですが、"overtourism"と"mass tourism"は別物でしょうか?
小生は同じようなものだろうと早とちりしたのですが、答えは、イエス、別物です。
この記事をきっかけに色々調べてみることとなった訳ですが、"overtourism"(オーバーツーリズム)という言葉は比較的最近になって(ここ数年)よく使われるようになった言葉であるのに対し、"mass tourism"という言葉は1950年代くらいからある言葉で、観光旅行が大衆(mass)の間に広まったということを指すものです。
よって、"mass tourism"自体は、良い悪いは別として、観光旅行を誰もがするようになったという現象を言うものであり、その悪い側面として"overtourism"という概念がある、ということなのです。
0 件のコメント:
コメントを投稿