最近30日間のアクセス数トップ3記事

2012年1月6日金曜日

ジョブズ氏“激似”のフィギュア、差し止めなるか? ― uncanny resemblance

昨年10月にあまりの早逝が惜しまれたアップル創業者のスティーブ・ジョブズ氏ですが、同氏を模したフィギュア(人形)を中国のメーカーが製作したことが物議を醸しています。メーカー側はこのフィギュアを2月に販売開始しようとしているそうなのですが、これに対しアップル社が製造元のメーカーを訴える構えにでています。

“模した”と表現しましたが、記事に見るその写真は亡くなったジョブズ氏にそっくりで、中国製らしからぬ(!?)精緻さが見られます。


The makers of an action figure with an uncanny resemblance to the late Apple founder Steve Jobs are reportedly being 'threatened with legal action' by the computing giant.

The 12-inch figurine, which comes complete with Jobs's trademark blue jeans, sneakers and black turtleneck sweater, was created by Chinese company In Icons and was set for release in February. But 'their efforts have reportedly met with' a legal challenge with Apple allegedly threatening to sue the toy maker unless they cease trading.

The legal wrangle is over the likeness of the doll to the late Apple founder, the rights of which the company claims it owns.

Apple reportedly stipulates in a letter to the Chinese manufacturer that any toy that resembles the technology company's logo, person's name, appearance or likeness of its products is a criminal offence.
(Amy Willis. Apple 'threatens legal action' over Steve Jobs action doll. The Telegraph. January 5, 2012.)


さて、今日取り上げたい表現は、"uncanny resemblance"というものなのですが、"uncanny"とは、超人的な、超自然的な、尋常ではない、といった意味の形容詞です。並はずれた、という意味で、"uncanny ability"、"uncanny knack"といった形で用いられますので見慣れたという方もあるでしょう。

特徴や能力が平凡でなくずば抜けていることを形容するための単語だと言えますが、含意としてはそれがちょっと恐ろしいくらいのレベルである、この世のものとは思えないようなものである、というような意味合いがあります。

フィギュアには、ジョブズ氏生前のトレードマークとも言えるジーンズやスニーカー、黒のタートルネックセーターなどが付属しており、恐ろしくらいまでに本物に忠実な再現であると言えます。

今風の表現で言えば、“激似”ということでしょうか。“激似”(げきに: この読み方自体にも議論があるようですが)なんて日本語は正しい日本語ではありません、という声が聞こえてきそうですが・・・。

フィギュアは通常価格$99なのだそうです。どのようなことを考えてこんなフィギュアを作ったのか、中国メーカーの商魂逞しさといったところでしょうか?そのあたりの不可解さも含めて、"uncanny resemblance"なのかもしれません。

あなたは買いますか?

0 件のコメント:

コメントを投稿