ピザの自動販売機が上陸!?アメリカの話です。
Ever have a sudden urge for crisp-crusted, ooey-gooey, cheesy pizza? You want it STAT. Not in the time it takes to preheat the oven to 500 degrees for a frozen pizza. Not in the 20 minutes it takes for the pizza delivery guy to arrive. And certainly not in however many hours it would take to make homemade dough and marinara sauce.
Get ready for Let's Pizza, a pizza vending machine that promises to deliver a piping hot pizza pie made from scratch in less than three minutes.
(Rene Lynch. Just what America needs: Pizza vending machines. The Los Angeles Times. June 13, 2012.)
自動販売機と言えばジュースのそれが真っ先に思い浮かびます。日本はある意味自動販売機”大国”だと思うのですが、カップラーメンの自販機はあっても、さすがにピザが買える自動販売機なんて聞いたことがありません。
自動販売機のメーカーはA1 Conceptというオランダの会社のようですが、イタリアでの成功を経て、アメリカにビジネスを展開することになったようです。注目のピザですが、即席にありがちな適当な品質のものかと思いきや、オーダーを受けてから生地を捏ね、トッピングも200種類の中から選択できるという、本格的なもののようです。詳しくは記事をご覧下さい。
さて、今日はこの偉大な発明(!?)に関する記事の冒頭を引用したのですが、
You want it STAT.
とある部分の意味が掴めたでしょうか?ピザの話からスタートしていますので、”it”が指すのはもちろんピザのことです。では、”STAT”とは?
STAT=Statistics(統計)、ではありません。ここは文の構成からして、”STAT”は副詞の役割を果たしています。お手持ちの辞書に載っているか分かりませんが、”STAT”は、
without delay: immediately
(Merriam Webster)
を意味しています。“直ぐに”、ということです。“今直ぐにでもピザが食べたい!”という欲求を満たしてくれる自動販売機なのでしょう。
“STAT”がすべて大文字でスペルされていますが、これは単に強調の意味でそうなっているのだと思われます。辞書のエントリでは、ランダムハウスでもそうですが、小文字で”stat”となっています。
本来は医学用語であり、ラテン語の”statim”に由来しています。使われるコンテクストとしてはやはり医学・薬学に関する話題のことが多いようですが、上記のようにそれ以外のコンテクストでも用いられています。
Filo-four antiserum. Antitoxin. Anyone with symptoms or positive blood tests will get it stat.
(Outbreak. 1995.)
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